村上宗隆選手はドラフトで何位の指名だったのか。そこにはドラマが隠されていた!

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2022年に令和初・史上最年少の三冠王に輝いた、ヤクルトスワローズの主砲村上宗隆選手。

持ち前の長打力は高校生の頃から突出しており、もちろん高校3年生の時にはドラフトの上位指名候補として各球団から名前が上がるようになります。

村上宗隆選手はドラフトでは何位の指名だったのでしょうか。

実は、村上宗隆選手は外れ1位という形でヤクルトスワローズにドラフト1位で指名され、入団しています。

その理由は、同じドラフトの同期で多くの注目選手がドラフト指名候補選手となっていたためです。

村上宗隆選手のドラフト指名にまつわるお話を紹介します。

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目次

村上宗隆はドラフト何位だった?

高校1年生で甲子園に出場したものの、高校2,3年生の時は県予選で敗退

村上宗隆選手が九州学院高校時代甲子園に出場したのは、高校1年生の時の夏の甲子園1度だけでした。

甲子園は初戦で敗退し、村上宗隆選手も無安打に終わります。

高校2年生・高校3年生の時はいずれも熊本県大会決勝で敗れ、甲子園の土を踏むことができませんでした。

そのため、当時はあまり目立つ存在ではありませんでしたが、その並外れた長打力は、プロのスカウトの目にはしっかりと届いていました。

高校通算では53本塁打を記録。

いつしか「肥後のベーブ・ルース」と呼ばれるようになり、プロ野球関係者からの評価もグングンと上がり始めます。

とはいえ、プロ野球入りを意識していた村上宗隆選手自身は、自分が何位でどの球団に指名されるのか、不安を抱えていたことでしょう。

この年は同じ学年に、村上宗隆選手よりも大きな存在感を示していた好打者がひしめいていたからです。

早稲田実業の清宮幸太郎選手に注目が集まった2018年ドラフト

村上宗隆選手の評価はドラフト1位にふさわしいものでしたが、同じ学年に同じ打者として村上宗隆選手よりも注目されていた選手がいました。

まず、高校通算111本塁打を放った早稲田実業の清宮幸太郎選手。

そして同じく、履正社高校で甲子園で活躍した安田尚憲選手。

この2人に村上宗隆選手を加え、当初は「高校BIG3」と呼ばれていました。

さらに直前の夏の甲子園で本塁打を量産し、一躍ドラフト1位候補に踊り出た中村奨成選手を含め、のちに「高校BIG4」と呼ばれるようになります。

清宮幸太郎選手には、ドラフト1位でヤクルトスワローズを含む7球団が指名。

くじの結果、北海道日本ハムファイターズが引き当てました。

中村奨成選手には2球団がドラフト1位で指名、地元広島東洋カープがくじを引き当てました。

最初のドラフト1位指名では12球団から村上宗隆選手の名前が挙がることはありませんでした。

2回目のドラフト1位指定で3球団から指名を受ける

1度目の指名でくじを外した球団が2度目の1位指名を行います。

まずは履正社高校の安田尚憲選手に3球団指名が入り、千葉ロッテマリーンズがくじを引き当てます。

そして、いずれも1回目に清宮幸太郎選手のくじを外した読売ジャイアンツ・楽天イーグルス、そしてヤクルトスワローズの3球団がようやく村上宗隆選手を指名します。

その結果、当時の小川淳司監督がくじを引き当て、ヤクルトスワローズへの入団となりました。

清宮フィーバーに沸いたその裏で、のちの令和の三冠王が入団していたとはもちろんまだ誰も予想していなかったことでしょう。

やや評価の低かったドラフトから一転、日本を代表する4番打者へ

高校3年生の時に甲子園に出場できなかったことが不利となったのか、BIG4他の3選手と比べるとそこまで高い評価ではなかったドラフト会議。

それでもプロ入り後は同期の中では一番の活躍を見せます。

ファンの間では、何度も「あのドラフトで清宮幸太郎選手をくじで引き当てていたら、ヤクルトスワローズの歴史は変わっていた」と語られています。

もしヤクルトスワローズが清宮幸太郎選手をくじで引き当てていたら、当然村上宗隆選手は別の球団に指名され、入団する可能性が高かったと思われるからです。

ただ、村上宗隆選手の性格から、ヤクルトスワローズのノビノビとした雰囲気や、神宮球場という比較的打者有利な環境が功を奏したのでしょう。

それはドラフト1位でなくとも、たとえ何位で指名されたとしても、変わらなかったかもしれません。

清宮幸太郎選手は日本ハムファイターズ入団後、4年目の2022年にようやく初の二桁本塁打(18本)を放っていますが、やや物足りない成績が続いています。

安田尚憲選手は千葉ロッテマリーンズの若き主軸として、村上宗隆選手の背中を追い、必死のプレーを見せています。

中村奨成選手は広島東洋カープではプロの壁に苦しみ、結果を残せないまま6年目のシーズンを終えようとしています。

外れ1位が実は大当たりの連鎖。ドラフトのドラマはファンの心を熱くする

ヤクルトスワローズの顔としてチームを引っ張るのは、主砲村上宗隆選手とキャプテンの山田哲人選手です。

実はその山田哲人選手も2010年のドラフトで1位指名した選手を2度もくじで外した後に指名された「外れ外れドラフト1位」でした。

ヤクルトスワローズはこの年、かつて甲子園で「ハンカチ王子」のニックネームで旋風を巻き起こし、のちに早稲田大学へ進学した齋藤祐樹選手を指名しましたが、くじで外しています。

結果3回目の1位指名でようやくくじを引き当て獲得した山田哲人選手が、その後何度もトリプルスリーを達成し、ミスタースワローズと呼ばれるようになるのも、熱いドラマです。

村上宗隆選手と山田哲人選手、同じ境遇のもとヤクルトスワローズへ入団したこともあり、その絆はとても強いものを感じます。

ちなみに、村上宗隆選手と山田哲人選手いずれのドラフトもくじを引いた(外した)のが小川淳司前監督だったことも何かの縁を感じますね。

村上宗隆選手はドラフト何位だった?【まとめ】

村上宗隆選手は、2018年のドラフトで清宮幸太郎選手のくじを外したヤクルトスワローズが、2度目の1位指名(外れ1位)で入団しています。

村上宗隆選手はドラフトで何位だったかと聞かれると、つい「外れ1位」と答えてしまいそうです。

しかし、プロ野球選手の評価はドラフトの指名順がすべてではありません。

あのイチロー選手もドラフトではオリックスブルーウェーブの4位指名でした。

もちろん、外れ1位でもドラフト1位の評価には変わりませんし、ドラフトの順位が何位であろうがプロ野球選手には違いありません。

村上宗隆選手も、同期の選手の存在が刺激となり、負けたくないという思いが強いからこそ、おのずと力が沸いて、驚異的な活躍へとつながったのでしょう。

今や日本を代表するホームランバッターとなった村上宗隆選手。

これからさらに歴史を塗り替える多くの活躍を期待しましょう。

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