これまで、ヤクルトスワローズには優秀な外国人選手が多く入団してきました。
ヤクルトスワローズが優勝するシーズンには必ず外国人選手の活躍があります。
ここまで外国人選手の活躍とチームの成績がリンクするチームも珍しいのではないでしょうか。
現在ヤクルトスワローズの外国人野手は、ホセ・オスナ選手、ドミンゴ・サンタナ選手の2人です。
2人とも2021・2022年のセリーグ2連覇に大きく貢献しています。
今回はそのうちの一人、ホセ・オスナ選手の活躍と、それに伴う年俸について紹介します。
ヤクルトのオスナの年俸は?
年俸8400万円の来日一年目から、チームを日本一へ導く活躍
ベネズエラ出身のホセ・オスナ選手は、メジャーリーグのピッツバーグ・パイレーツでプレーした後、2021年にヤクルトスワローズに入団します。
入団当時の年俸は推定80万ドル(約8400万円)プラス出来高払いです。
しかし、新型コロナウイルス感染症対策による水際対策の影響でビザの取得が間に合わず、同時期入団のドミンゴ・サンタナ選手とともに、シーズン開幕には間に合いませんでした。
思わぬ形で戦力を欠いたチームは開幕から苦戦しましたが、ようやく来日を果たすと、早速コンスタントに打ち出し、チームも波に乗り始めます。
上位打線に塩見泰隆選手・山田哲人選手・村上宗隆選手を置き、中位から下位打線にホセ・オスナ選手を置く打線は、相手チームにとっては脅威となりました。
結果、来日1年目の2021年は121安打・13本塁打・60打点を記録し、セリーグ優勝と日本一に大きく貢献します。
1年目を超える成績でセリーグ2連覇に貢献。日本シリーズでも意地の一発
1年目の活躍が認められ、年俸は推定140万ドル(約1億5400万円)で、新たに3年契約を交わします。
その成績だけではなく、29歳 (当時)という若さ、そして何よりも野球に対するひたむきさと、チームへの愛情が高く評価されました。
2年目となる2022年のシーズンは、開幕当初は不調でスターティングメンバーを外れることもありました。
しかし、中盤以降は徐々に調子を取り戻し、クリーンナップの一角5番に座るようになります。
最終的には、135安打・20本塁打・74打点と、すべて1年目2020年の成績を上回りました。
チームもセリーグ2連覇を果たします。
前年同様オリックスバファローズとの対戦となった日本シリーズでは、2勝3敗1分と追い込まれた第7戦、リードを許した場面で特大本塁打を放ち、意地を見せました。
この日本シリーズでは敗退しましたが、シリーズを通しての活躍が認められ、敢闘賞を受賞。
また、最後まで勝負をあきらめないその姿勢が、チームやファンに熱い感動を与えてくれました。
チームが低迷するなかでも安定した成績を残した3年目のシーズン
入団3年目となる2023年シーズンは、チームが低迷する中で気を吐き、主に中軸として加着します。
8月4日に一度右足の怪我により一軍登録を抹消されましたが、15日には早々に復帰を果たします。
この年は、チームは最終的に5位と低迷してしまいましたが、ホセ・オスナ選手は127安打・23本塁打・71打点と、安定した成績を残しました。
3年連続でこの成績は本当に立派ですね。
成績だけなく、ファア・ザ・チームの姿勢も高評価
ホセ・オスナ選手の素晴らしいところはその成績はもちろんのこと、チームに対する深い愛情です。
チームの事情に合わせて様々な打順を担いますが、任された状況で精いっぱいのプレーを見せてくれます。
また、投手がピンチを招いた時も、たびたびマウンドへ足を運び、激励しています。
2022年の日本シリーズで、ピンチに陥った木澤尚文選手に対し、「君のファストボールは十分なスピードがあるから、際どいところを狙いすぎずにゾーンに投げ込んでゴロを打たせればいい」と勇気づけ、木澤尚文選手に感謝されています。
守備や走塁でも一切手を抜かず、全力プレーに徹するその姿勢は、チームにとってはとても大きな刺激であり、手本となります。
ヤクルトのオスナの年俸は?【まとめ】
ヤクルトスワローズにとって今や欠かせない存在となったホセ・オスナ選手。
2023年シーズンが終了し、3年契約の2年目が終わろうとしています。
正直これだけチームに貢献しているのであれば、年俸はさらに上げても良いのではと感じてしまいますね。
他の大物外国人選手に比べると年俸は低い印象があります。
それでもチーム第一で、常に全力でプレーしてくれるその姿は、ファンの心に響いています。
ホセ・オスナ選手は2023年時点で、まだ30歳です。
そのプレースタイルだけではなく、打撃に関しても今後さらなる数字を残せる力があります。
来シーズンもこれまでと同じように、ヤクルトスワローズの太陽としてチームを支えてくれることを、ファンは期待しましょう。