ヤクルトスワローズの将来の若きエースとして期待される奥川恭伸選手。
入団から順調に成長をしてきましたが、2022・2023年と怪我により一軍のマウンドから遠ざかっています。
それでも復活を待ち続けるファンは大勢いることでしょう。
チームも、長くエースとして活躍できるよう、無理はさせずにじっくりとリハビリに取り組ませています。
プロ4年目となる奥川恭伸選手の2023年の年俸は推定2700万円です。
通常、高卒の選手は低い年俸からのスタートとなります。
奥川恭伸選手の場合、怪我での離脱期間が長くなったため、年俸がグングンと上がったイメージはありませんが、チームの期待もあり、高卒入団の選手としてはそれなりに高い額と感じます。
今回はヤクルトスワローズの将来のエース候補No.1である奥川恭伸選手の入団時からの成績や年俸の推移を紹介します。
奥川恭伸の年俸推移
甲子園のスターとして活躍し、ドラフト1位でヤクルトスワローズへ入団
奥川恭伸選手は石川県かほく市出身です。
星陵高校では2年生の春の選抜から4期連続で甲子園に出場し、3年生の夏の全国大会では準優勝を果たします。
注目された2019年ドラフト会議では3球団から1位指名を受け、くじを引き当てたヤクルトスワローズへ入団しました。
契約金は1億円プラス出来高払い5000万円、そして1年目の年俸は推定1600万円でした。
そして、かつては荒木大輔選手・佐藤由規選手といった、同じく甲子園のスターとして活躍しドラフト1位で入団した先輩投手がつけていた背番号11をつけることとなりました。
1年目の一軍初登板はほろ苦いデビューも、翌年の飛躍へとつながる
入団1年目はプロの技術力に戸惑いながらも、二軍での初登板では154kmを計測。
その後も順調に成長を続け、二軍で7試合に登板します。
シーズン最終戦となる11月10日の広島東洋カープ戦で一軍初登板を果たしましたが、9安打5失点と広島打線につかまり、2回途中で降板。
残念ながら敗戦投手となりましたが、1年目で一軍を経験したことはその後の飛躍に大きくつながりました。
2年目の年俸は1600万円と前年と変わらず、引き続き、将来に向けてのステップアップが求められました。
2年目でブレイク。抜群の安定感で9勝を挙げ、ポストシーズンでも大活躍
2年目の 2021年は一気にブレイクした一年となりました。
開幕から一軍に名を連ね、4月8日の広島東洋カープ戦で念願のプロ初勝利を挙げます。
その後も、中10日を開ける無理のないローテーションを保ちながら快投を続け、最終的に9勝をマーク。
18回の先発登板で12QS(5HQS)と、抜群の安定感を示しました。
読売ジャイアンツとのクライマックスシリーズファイナルステージでは第1戦に先発し、プロ初完封を達成し、クライマックスシリーズMVPを獲得。
続く、オリックスバファローズとの日本シリーズでも、第1戦の先発を任され、7回1失点の好投を見せます。
ヤクルトスワローズ20年ぶりの日本一に大きく貢献し、チームにとっても奥川恭伸選手にとっても最高の一年となりました。
これらの活躍が認められ、年俸も推定3600万円へと一気にあがります。
ファンにとっても、若きエース奥川恭伸選手の誕生に心躍らせた一年でした。
怪我に泣かされた3年目。つらいリハビリの日々と、初の年俸ダウン
しかし、その後の奥川恭伸選手は怪我との戦いが続きます。
2022年春のキャンプで右足のコンディションを報じられ、調整が遅れます。
シーズンに入り、早速読売ジャイアンツ戦に先発登板を果たしますが、右肘を痛め一軍登録を抹消されます。
それ以降は一年間通してリハビリに励む日々が続きます。
チームは2年連続でセリーグを制覇しましたが、奥川恭伸選手一軍・二軍ともに登板の機会はありませんでした。
シーズンオフには右肘のトミー・ジョン手術の可能性も報じられましたが、手術を受けると復活まで時間を要することとなり、奥川恭伸選手本人の希望で回避され、保存療法を選択することになります。
翌年の年俸は推定2700万円で、プロ入り初めてのダウンとなりました。
怪我に苦しみながらも復活へ向け一歩ずつ前進。来シーズンへ希望の光
2023年は復活への強い決意のもと、背番号を11もから18へと変更します。
そして、徐々に回復の兆しを見せ始めます。
4月18日、二軍での千葉ロッテマリーンズ戦で385日ぶりとなる復活登板を果たします。
この年は登板間隔を慎重に明けながら登板を重ねていき、ヤクルトスワローズ高津臣吾監督も、オールスター戦後の一軍登板を目標と掲げるなど、復活の機運が高まります。
しかし7月に足首の捻挫により再び戦線離脱。
結局この年も一軍での復活登板とはなりませんでしたが、二軍のシーズン最終戦でようやく久々の登板を果たすなど、来シーズンの完全復活に向けて一歩ずつ前進している様子がうかがえます。
2024年の年俸はさらに下がる可能性もありますが、その分来年の成績で取り戻せることは十分可能ですね。
奥川恭伸の年俸推移【まとめ】
奥川恭伸選手のプロ入りからの成績と年俸の推移について詳しく紹介しました。
じっくり育ててきた入団当初、一気に華が開きチームを日本一へと導いた2年目、怪我に苦しめられ続けた我慢の3年目以降と、この4年間のプロ野球生活は波乱万丈と言えるでしょう。
しかしそのポテンシャルの高さは誰もが認めています。
ファンも、将来のエースとして信じて疑いません。
今後は、怪我に負けない体作りと、さらなる投球のレベルアップが不可欠です。
再び神宮球場のマウンドで、ファンの心を熱くする熱投を見せてくれることを楽しみに待ち続けましょう。