セリーグとパリーグはどっちが強い?これまでの成績を比較してみた!

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日本のプロ野球はセリーグ6球団・パリーグ6球団の12球団でペナントレースを戦います。

かつては人気のセリーグ・実力のパリーグと言われた時代が長く続きました。

セリーグは読売ジャイアンツや阪神タイガースを筆頭にファンの数が多く、メディアでも日々多くの話題が取り上げられています。

一方のパリーグは、長きにわたり、観客動員も伸びず、一般のファンの目に触れることすら限定的でした。

では実際には、セリーグとパリーグ、どっちが強いのでしょうか?

セリーグとパリーグが直接戦うケースとしては、セ・パ交流戦、オールスターゲーム、日本シリーズがあります。

今回は過去のデータをもとに、セリーグとパリーグではどっちが強いのか検証してみます。

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目次

セリーグパリーグはどっちが強い?

まず、セ・パ交流戦はセリーグとパリーグ、どっちが強いのでしょうか?

セ・パ交流戦は2005年から始まりました。

2020年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で中止となりましたが、2023年までに18回実施されました。

2023年時点で、パリーグチームの優勝が13回、セリーグチームの優勝が5回と、パリーグが圧倒しています。

特に、交流戦が導入された2005年から2011年まで、6年連続でパリーグのチームが優勝しています。

福岡ソフトバンクホークスに至っては、8回も優勝しています。

さらに、パリーグのチームが対戦成績で勝ち越した年は15回、セリーグが勝ち越した年はわずか3回と、こちらもパリーグの強さが際立ちます。

交流戦は、元々は以前からパリーグが開催を提案していたものの、セリーグ側が難色をしていましたが、2004年のプロ野球再編問題をきっかけに歩み寄り、実現に至りました。

交流戦にかけるパリーグの各チームは並々ならぬ思いだったのかもしれませんね。

2022年・2023年は初めてセリーグのチームが連覇し、少しずつその格差は小さくなってきました。

パリーグ優位のオールスターゲーム。その意気込みがセリーグを上回る

では、オールスターゲームではセリーグとパリーグのどっちが強いのでしょうか?

セリーグとパリーグが誕生したのが1950年、オールスターゲームはその翌年の1951年から行われました。

セ・パ交流戦同様に2020年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で中止となりました。

オールスターゲームは、年によって2試合制。3試合制とばらつきがあります。

2023年時点、その対戦成績は、パリーグ90勝・セリーグ80勝(引き分け11)と、こちらもパリーグが優位です。

交流戦がなかった時代、オールスターゲームは、特にパリーグの選手にとっては、日本シリーズを除くと唯一全国区に名乗り出ることができる貴重な機会でした。

オールスターに選ばれることに対する名誉の重さ・試合にかける意気込みは、セリーグの比ではなかったのかもしれませんね。

この対戦成績から、世にいう「人気のセ・実力のパ」というような言葉が生まれたと言われています。

巨人V9でセリーグ優勢だった日本シリーズも、近年はパリーグが形勢逆転

その年の日本一を決める日本シリーズでは、セリーグとパリーグどっちが強いのでしょうか?

日本シリーズは、セリーグとパリーグが誕生した1950年から毎年中止されることなく行われてきました。

日本一となった回数は、2023年シーズン終了時点でセリーグ37回・パリーグ37回と、なんと同数となっています。

一方で、細かい勝敗で見ると、パリーグ218勝・セリーグ212勝と、わずかにパリーグが上回っています。

1965年から1973年までは読売ジャイアンツのV9時代で、この頃は日本シリーズに限ってはセリーグが優勢でした。

しかし、以後西武ライオンズや福岡ソフトバンクホークスなどが黄金時代を迎えると形勢逆転。

最近では、2013年から2020年までパリーグが8年連続で日本シリーズを制しました。

福岡ソフトバンクホークスは、2018年の日本シリーズ第3戦から、2020年日本シリーズ第4戦まで、足掛け3年で12連勝を飾るという、圧倒的な強さを見せています。

ここでも、パリーグの強さが際立ちますね。

人気のセに対する実力のパ。日本人メジャーリーガーもパリーグ出身が多い!

一昔前のパリーグは、全国的に圧倒的な人気を誇る読売ジャイアンツをはじめとした人気のセリーグへの対抗心が強かった時代でした。

現在のパリーグの強さは、元々高い素質のある選手がドラフトで集められたということもありますが、野球の質の違いも大きいと思われます。

よく、パリーグのピッチャーはパワーピッチャーが多いとも言われますね。

バッターはそういった能力の高いピッチャーと日々対戦することで、バッティングの技術や長打力が磨かれます。

現在、メジャーリーガーとして世界で活躍する選手の多くがパリーグに所属していました。

大谷翔平選手をはじめ、ダルビッシュ有選手、千賀滉大選手、菊池雄星選手、吉田正尚選手など、そして2024年からメジャーでプレーする山本由伸選手など、皆パリーグ出身です。

現役を退いた選手でも、松坂大輔選手やイチロー選手など、その名前だけでも圧倒されそうなレジェンドぞろいです。

これらの名選手を抱えていたからこそ、パリーグのとしての実力も維持されてきたのでしょうね。

セリーグとパリーグはどっちが強い?【まとめ】

今回はセリーグとパリーグ、どっちが強いのかについて、調べてみました。

あまりにもわかりやすいデータで驚きですが、選手の実力だけではなく、特にパリーグ各チームの強い思いが反映された結果とも感じとれます。

もちろん、セリーグにも魅力的な選手はたくさんいますが、長きにわたり、読売ジャイアンツの人気にあやかった時代が続いたせいか、その経営努力で差をつけられてしまった感じです。

かつてはどっちが人気かと言われたらセリーグでしたが、今ではパリーグの球場も毎試合超満員の観客であふれ、様々なイベントで盛り上がりを見せています。

セリーグもこれまでの人気に胡坐をかき続けるわけにはいきません。

お互いのリーグ同士さらに切磋琢磨して、よりレベルの高い戦いをこれからも見せて欲しいですね。

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