西川龍馬選手のfaランクは何でしょうか。
そもそも、faランクとは何を表すものなのか、知らない人もいるのではないかと思います。
faランクとは選手が球団から抜ける際に同じくらいの補償をする基準となるものです。
仕組みが少し難しいので、この後詳しく見ていきましょう。
そして、西川選手のfaランクはbランクであることが分かりました。
それでは、faランクの仕組みと、西川選手のfaランクについて説明します。
そもそもfaランクとは
そもそもfaランクとは、選手を年俸でランク分けして、「抜けた穴の大小に見合った補償」の基準となるものです。
faランクはa、b、cに分けられており、前の年の年俸が規準となります。
aランクはチーム内上位3位の年俸の高い選手、bランクはチーム内年俸上位4位から10位までの7選手、cランクはそれ以下の年俸の選手を表します。
補償の内容として、aランクは、金銭補償のみか、人的補償と金銭補償両方のどちらかになります。
bランクもaランクと同じく、どちらか選択することができますが、金銭補償の金額が減少します。
詳しい金銭補償について、金銭補償のみの場合、aランクはfa選手の旧年俸の80%、bランクは60%です。
両方の補償をする場合、aランクの金銭補償はfa選手の旧年俸の50%、bランクの金銭補償はfa選手の旧年俸の40%となります。
cランクは残念ながら補償がありません。
年俸の順位は日本人選手のみ対象となり、外国人選手は含まないことに注意が必要です。
球団内で順位をつけるとは驚きですね。
誰かがfa宣言をするたびに何となく聞き流していましたが、ちゃんとしたルールがあるみたいです。
faランクの仕組みについて知っておくと、これから選手が移籍する際、少し違う視点で見ることができるのではないでしょうか。
このようなランク分けにより、西川龍馬選手はbランクに入っています。
西川龍馬選手のfaランク
先ほども述べたとおり、西川龍馬選手のfaランクはbランクです。
2023年の広島カープの選手では、西川選手のほか、會澤選手、九里選手、森下選手、松山選手などがbランクとなっています。
faランクがbランクの西川龍馬選手は、補償として、旧年俸の60%の金銭補償のみか、人的補償と旧年俸の40%の金銭補償両方ということになります。
トレードとして西川龍馬選手の代わりの選手がカープに入団したことから、人的補償と金銭補償の両方が行われたことが分かります。
仕組みが分かってしまえば、ある選手がfa宣言をした、という時に大体の補償金額が分かるので面白いですね。
faを行使するメリットとデメリット
これまで、西川龍馬選手のみならず、多くの野球選手がfa宣言をしてきました。
faを行使する理由には、「優勝できるチームでプレーしたい」、「本拠地が地元にあるチームでプレーしたい」などの理由があります。
そのほかにも、年俸がよかったり、待遇がよかったりということもあります。
自分の行きたいチームに入団できたり、複数年契約が見込めたりという点がメリットとなります。
それに対し、どの球団も交渉に名乗り出なかったり、元の球団と再契約できなかったりした場合、自由契約となってしまう可能性があります。
日本では移籍先が現所属チームを除いて11球団と少なく、この問題がより顕著に現れます。
fa権の行使が必ずしもうまくいくとは限らないということです。
選手は自分の実力と他球団が欲している才能を見極める必要があります。
自分の能力を認めてもらえなかったらと思うと声がかかるまで眠れなさそうですね。
西川龍馬選手のfaランクについて【まとめ】
西川龍馬選手のfaランクと、その仕組みについて詳しく見ていきました。
西川選手はbランクでしたが、aランクになれるのは限られた選手だけだということがわかりました。
やはり厳しい世界ですね。
次にfa権を行使できるのはだいぶ先のことですから、それまでたくさん力をつけてもらい、またその進退について注目していきたいです。