2023年シーズンにリーグ2位という結果を残した広島カープ。
他球団のファンもよく知る有名な選手はいったい誰なのでしょうか。
調べてみると、菊池涼介選手の名前が多く挙がってきました。
菊池選手を有名にした一番の要因は、「守備の上手さ」にあるようです。
ゴールデン・グラブ賞を10年連続で獲得し、その実力は、「菊池が捕れない打球は仕方がない」と言わしめるほど。
侍ジャパンにも選出され、2019年のWBSCプレミア12と2020年の東京オリンピックでは金メダルを獲得しています。
菊池選手は2012年の入団当初から広島カープ一筋ということもあり、カープファンからの人気も集めています。
この記事では、そんな菊池選手の守備について深掘りしていきます。
広島カープで有名な選手:(菊池涼介)の入団までの活躍
菊池選手は東京都東大和市出身で、中学校時代は地元の東大和リトルシニアでプレーしました。
シニアの監督の勧めで長野県塩尻市にある武蔵工業大学第二高等学校へ進学すると、当時から球際に強かったため、強い打球をさばく機会の多い三塁手として活躍していました。
しかし、春夏ともに全国大会への出場はなく、甲子園へ足を踏み入れることはできませんでした。
高校時代は全く有名ではなかったようで、今の菊池選手に対する評価と比べると、とても驚きですね。
高校卒業後は中京学院大学へ進学し、1年生の春からリーグ戦に出場していました。
ベストナインに5回選ばれるなど、リーグ屈指の遊撃手として活躍しましたが、菊池選手はまだまだ有名ではありませんでした。
2年生の時に三冠王にも輝く一方で、チームが9回の時点でリードを保っている場面では、投手として登板していました。
それに、二塁手ではなく、三塁手、遊撃手、投手までこなせてしまうとは、とても器用な選手だと言えます。
2011年のドラフト会議で広島カープから2巡目指名を受け、入団することとなります。
指名の直後には、自身と同じ内野手出身で当時の1軍監督であった野村謙二郎が現役時代に着用していた背番号「7」を希望していましたが、背番号は「33」となりました。
広島カープ入団後の活躍
菊池選手は入団1年目に代打で1軍デビューを果たしました。
2年目は1軍公式戦の開幕から二塁手のレギュラーに定着し、二塁手としての最多捕殺記録である528捕殺を達成しました。
ここから徐々に菊池選手は有名になっていきます。
3年目には打撃面でも飛躍を遂げ、打率、安打数ともにリーグ2位の成績を収めました。
守備に関しても、前年に自身が記録した二塁手としてのシーズン捕殺数の日本記録を535にまで更新しました。
次の年は成績が安定せず、第1回WBSCプレミア12の日本代表には最終発表で外れました。
5年目は体調不良やケガといったアクシデントに見舞われながらも、侍ジャパンの強化試合の日本代表に選出され、翌年の第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表にも選出されました。
チームの連覇にも貢献し、自身初のベストナインを受賞しました。
7年目は打率が上がらず、規定打席に到達した選手の中で再開に打率を記録してしまいましたが、クライマックスシリーズファイナルステージ出場時に値千金の勝ち越し3点本塁打を打ち、ファイナルステージMVPを獲得しました。
8年目には第2回WBSCプレミア12の日本代表に選出され、また、ベストナインを受賞しました。
この年にはポスティングによるメジャー挑戦が発表されましたが、交渉がまとまらず、広島カープへの残留を決意しました。
9年目は二塁手として史上初めてとなるシーズン守備率10割、つまり、無失策を達成し、セ・リーグ記録となる守備機会連続無失策503を記録しました。
二塁手部門ではNPB史上初となる、8年連続でゴールデン・グラブ賞を受賞します。
10年目と11年目はともに新型コロナウイルスに感染したことで一時戦線離脱となりましたが、両年ともゴールデン・グラブ賞を受賞し、両リーグ最多を更新する10年連続の受賞となりました。
10年連続の受賞は、昭和56年まで外野手で受賞した広島カープの山本浩二に並び、リーグトップの記録です。
広島カープのファンとして、とても誇らしいことですね。
プロ12年目となる今年は、4月27日の中日戦で通算132人目となる1500安打を達成しました。
選手たちからの人気
菊池選手は非常に明るい性格で有名です。
2016年に広島カープが25年ぶりのリーグ優勝を達成した際には、緒方監督が胴上げされている傍らで、キャッチャーである磯村嘉孝選手のお尻をキックしていました。
ファンの皆さんはテレビ中継を見ながら爆笑していたことでしょう(笑)。
その場面は翌日の中国新聞にも切り取られ、痛がる磯村選手とそれを見て笑う菊池選手の様子を見ることができます。
広島で放送されるカープの特集番組でも、菊池選手が他の選手たちと絡む様子をたびたび見ることができます。
彼の性格から、懐にスッと入っていけるところがあり、先輩である高橋慶彦さんや、現在広島カープの監督を務めている新井貴浩さんと仲がいいです。
新井貴浩さんと仲がいいことはファンの間でも有名で、ある時のヒーローインタビューでは、「新井さんはお兄ちゃんにしか見えない」ということを語っており、2人で抱き合っている姿が放送されました。
日本代表つながりで秋山翔吾選手とも仲がよく、秋山選手が広島カープと契約することとなった1つの要因として、菊池選手の存在があったようです。
ファンだけでなく選手からも人気とは、人柄の良さがうかがえますね。
広島カープの選手で有名なのは誰?【まとめ】
広島カープの選手で一番有名なのは菊池涼介選手という声が多かったことから、菊池選手の過去から現在に至るまでをまとめてみました。
圧倒的な守備力で広島カープを支え、時には打撃でも活躍と、とても器用な選手であることがわかります。
ファンだけでなく選手からの人気も高く、彼の人柄の良さがうかがえます。
最多記録を更新する11年連続のゴールデン・グラブ賞受賞となるのか、発表が待ち遠しいですね。
来年以降の更なる活躍にも期待です!