2021年のドラフト会議で、中日から1位指名を受けたブライト健太選手。
その名前から純粋な日本人でないことは明らかで、ドラフト前から目立っていました。
上武大学4年生時に出場した全日本大学野球選手権大会で頭角を現した遅咲きで、一気にドラフト1位まで登り詰めた才能は光るものがあります。
近年、右投げ左打ちの外野手が多くなる中、右投げ右打ちの長距離砲として注目されたブライト健太選手。
貧打に悩む中日の救世主になることが期待されました。
そこで今回は、ブライト健太選手とはどのような選手なのか探っていきます。
ブライト健太選手の本名と素顔
ブライト健太選手を語る上で欠かせないのが名前です。
現在、ブライト健太という登録名でプレーしていますが、本名はアドゥブライト健太です。
ドラフト前のメディアでもそう表記され、実際にドラフト会議で名前が呼ばれた時はアドゥブライト健太でした。
プロ入り後はブライト健太の登録名でファンに認知され、他選手よりも愛されている印象を受けます。
気になる両親ですが、父親がガーナ人、母親が日本人のハーフ。
近年、ダルビッシュ有投手やオコエ瑠偉選手の登場でハーフの選手は珍しくなくなってきていますが、他のドラフト候補生にはない個性を持っていました。
名前から想像すると英語が堪能かと思いましたが、ブライト健太選手本人が英語を話すことはできないとメディアのインタビューで答えています。
他のインタビューを見ても、外国人特有の日本語のイントネーションではなく、違和感のない日本語を話しています。
東京育ちということで、名前とのギャップが多いブライト健太選手。
入団早々、ファンの心を掴みました。
怪我に悩まされるブライト健太選手
プレー面では、プロ1年目の春季キャンプから怪我に悩まされ、本来の実力が発揮できていません。
左手首の違和感、右肩痛、左脚の肉離れなど、様々な箇所を痛めて苦しんでいる印象があります。
プロの高い壁に悩む選手を多く見てきた反面、ブライト健太選手のように怪我と戦っている選手も多く見てきました。
プロの世界では、試合に出場して結果を残さなければ評価されません。
プロ2年目の2023年シーズン、待望の1軍初出場、プロ初安打を放つなど33試合に出場しましたが、ドラフト1位選手の期待に応えられているとはいえません。
なにより、怪我によって7月に行われたフレッシュオールスターを辞退することになったことは、怪我で思うようにプレーできないブライト健太選手を象徴するような出来事でした。
ブライト健太選手の魅力
ブライト健太選手の魅力は声です。
1軍の試合でも時々聞こえてきますが、2軍の試合でブライト健太選手ほど大声を張り上げている選手はいません。
声出しが年俸の査定ポイントにあれば、確実に大幅アップを勝ち取れるほどです。
ブライト健太選手は外野手で、投手やスタンドからは遠いところにいます。
それでも、ピンチに苦しむ投手を鼓舞しようと、ブライト健太選手の野太くよく通る声がナゴヤ球場全体に響き渡る光景を何度も目にしてきました。
観客もつられるように励ましの声をかけたり、拍手を送ったりする場面もよく目にしました。
強肩を生かした守備、パンチ力ある打撃という武器以上に、ブライト健太選手の声は唯一無二の武器です。
1軍の試合は2軍と観客の数が違い、太鼓やトランペットを使用した応援団もいるため聞こえにくいですが、現地観戦するとブライト健太選手の声が聞こえてきます。
テレビ観戦では聞き取りにくいかもしれませんが、低迷するチームを鼓舞するような声は貴重な戦力です。
中日の外野手争いは熾烈で、2024年シーズンも出番が限られることが予想されます。
チームの課題は貧打で、長打が打てる選手が求められています。
ブライト健太選手にとって勝負の年になります。
ブライト健太選手とは？【まとめ】
今回はブライト健太選手について探りました。
名前からしてハーフであることは確実でしたが、英語が話せない、東京出身などギャップがありました。
ドラフト前、ブライト健太選手が中日に行きたいと公言したことで、ファンもブライト健太選手について競うように検索していた印象があります。
プレー面では怪我に悩まされて成績が残せていませんが、貧打に悩むチーム状況を考えるとチャンスは残されています。
ブライト健太選手の武器であり唯一無二の声は、チームの中で最も魅力があります。
本来であれば1軍の試合で聞きたいところですが、ナゴヤ球場でブライト健太選手の声を生で聞くことも魅力を知る1つです。
