中日ドラゴンズの若き主砲候補として首脳陣から期待されている石川昂弥選手。
愛知県の強豪・東邦高校の出身で、3年春には甲子園優勝。
地元出身のスター選手として、誰もが石川昂弥選手に期待を寄せています。
しかし、石川昂弥選手は度重なる怪我に悩まされ、満足のいく成績を残せていません。
プロ4年目の2023年シーズンは、自己最多となる121試合に出場しましたが、前年度の怪我の影響で開幕には間に合いませんでした。
秋季キャンプでも別メニュー調整をしていた石川昂弥選手。
そこで今回は、石川昂弥選手の現在の状態、2023年シーズンを振り返りながら今後の起用法について探っていきます。
石川昂弥選手のポジションは怪我の影響でファースト?
石川昂弥選手は10月に宮崎県で行われたフェニックス・リーグに参加していましたが、左膝のコンディション不良の影響で緊急離脱。
その後、11月の秋季キャンプで別メニュー調整を行っていましたが、17日に全体練習に復帰すると、秋季キャンプ終了まで怪我なく過ごしました。
ただ、現在の石川昂弥選手の状態を見て、2024年シーズンを怪我なく完走できるとは思えません。
2024年シーズンは膝の不安、新たな怪我のリスク、怪我によって復帰がいつになるか分からない恐怖を考えると、ファーストでの起用が増えると考えています。
石川昂弥選手は2023年、サードで95試合、ファーストで17試合に出場しています。
基本的には本職であるサードでの出場となりましたが、2024年シーズンを見据えたのか、ファーストとしての経験も積みました。
来日8年目のビシエド選手が自己最少となる6本塁打に終わったことも影響していると考えられます。
長らくファーストのスタメンを守ってきたビシエド選手の現在の成績を考えると、負担の少ないファーストを石川昂弥選手に任せるのではないかと考えています。
石川昂弥選手の他に和製大砲候補と呼べる選手として細川成也選手、鵜飼航丞選手がいますが、いずれも本職は外野手です。
石川昂弥選手がファーストを務める可能性が高くなっています。
現在、未来のチームに明るい影響
2023年シーズン、石川昂弥選手はあらゆる記録でキャリアハイを更新しました。
2022年の交流戦で左膝を大怪我し、手術を受けた影響が色濃く残る1年になると考えていましたが、チームに得点力、本塁打数が足りていなかったことから、4月中旬に1軍復帰しました。
復帰はいつになるのか、現在の怪我の状態はどうなのか。
正式な情報が中々発表されない中、開幕して1ヶ月も経たないうちに1軍復帰したことで、キャリアハイを更新するシーズンになったと考えています。
特に、自身初となる規定打席到達、チーム2位の13本塁打を記録したことは、チームにとって非常に大きなプラス材料です。
打線の軸となる石川昂弥選手が復帰したことで、現在、そして未来のチームにまで明るい影響を与えました。
12球団ワーストの得点数、本塁打数を記録した中日ドラゴンズですが、石川昂弥選手の存在がなければ、さらに酷い成績を残していた可能性があります。
現在の石川昂弥選手は怪我が多いですが、持っている力、素質は最高のものだと再認識するシーズンとなりました。
WBC、三冠王狙える
4月中旬に1軍復帰して以降、大きな怪我なくシーズンを終えたことも収穫です。
8月に頭部死球を受けた影響で離脱した期間がありましたが、これは現在の石川昂弥選手の怪我の多さを表しているものではありません。
ただ、今後も左膝と付き合っていくことに変わりはありません。
怪我する前にベンチを外れたり、最短期間での登録抹消を行なったりするなど、ベテランのような待遇を受けることも予想されます。
頭部死球の影響で、石川昂弥選手は怪我しやすい選手というイメージがさらに刷り込まれてしまいましたが、2023年シーズンは大きな怪我もなく、最後まで1軍に帯同しました。
現在の石川昂弥選手の力を見極める上で、非常に価値のあるものだったと考えています。
まだ22歳と若く、2026年のWBCに選出されてもおかしくない力を持っています。
また、怪我さえなければ、三冠王を目指せるだけの選手だと考えています。
石川昂弥選手の現在は?【まとめ】
現在の石川昂弥選手の状態、2023年シーズンを振り返りながら今後の起用法を探りました。
左膝のコンディションを考慮し、2024年シーズン以降はファーストとしての出場が多くなると考えています。
現在の中日ドラゴンズに石川昂弥選手の存在は必要不可欠です。
全試合に出場することは難しくても、得点力不足、本塁打不足に悩む打線の軸となる選手です。
今後、再手術を受けるような大怪我だけは避け、休み休みファーストのレギュラーとして出場を重ねていった先に、石川昂弥選手自身とチームに明るい光がやって来ると考えています。
現在の石川昂弥選手も十分活躍していますが、将来は三冠王を獲得してチームを日本一に導いているかもしれません。