2022年のドラフト会議で、中日ドラゴンズから1位指名を受けた仲地礼亜投手。
即戦力候補として期待されましたが、プロ初登板初先発でまさかの故障発生。
たった1イニングで降板するという前代未聞のスタートとなりました。
しかし、7月下旬にはプロ初勝利を挙げ、ドラフト1位の実力を見せつけた仲地礼亜投手。
大きな故障に繋がらず、中日の強力な先発陣の一員としてシーズン終盤まで奮闘しました。
2024年シーズン以降の活躍に期待が高まります。
そこで今回は、仲地礼亜投手の球種に着目し、どのようなタイプの投手なのか探っていきます。
仲地礼亜投手の球種!大人の投球を支える6球種
仲地礼亜投手はカーブ、スライダー、チェンジアップ、カットボール、ツーシーム、スプリットの計6球種を持っているとされます。
緩急をつける投球、打たせて取る投球など、決して三振にこだわった投球をみせない仲地礼亜投手。
豊富な球種に加え、試合を作る安定感があるからこそ、ベテランのような投球術をみせる時があります。
近年の新人に多い、球速アップを目的とした力任せの投球ではなく、大人のような投球が武器の仲地礼亜投手。
6球種を巧みに操る姿に、ファンの誰もが惚れました。
仲地礼亜投手の武器
最も得意としている球種は、スライダーだと考えています。
右腕の仲地礼亜投手にとって、右打者からは逃げ、左打者には食い込むスライダーは生命線だと感じます。
勝負所でスライダーに頼る場面が多く、自信を持っている球種だということが伝わってきました。
オープン戦で登板した時から、その兆候は現れていました。
直球やツーシームといった速球系の球でカウントを整え、チェンジアップやスプリットも考えられる場面でスライダー。
ストライクを取ることに苦労しているなと感じた場面もスライダー。
ここぞの場面で、仲地礼亜投手はスライダーを選択していることが多いと感じています。
ツーシームやカットボールなど、他の球種でも勝負できると思いますが、スライダーは一段階レベルが違います。
キレ味が抜群で、プロでも十分通用するレベルでした。
絶対的な決め球を持っていることから、最初はリリーフが向いているのではないかと思うほどでした。
ピンチの場面で空振りを奪うことができる変化球を持っていることは、投手として一段階上のレベルに達しています。
仲地礼亜投手は様々な球種を持っていますが、スライダーを武器にした投手だということが分かります。
仲地礼亜投手のレベルアップに繋がる球種
秋のフェニックス・リーグでは、カーブの精度向上を目指していた仲地礼亜投手。
スライダー、ツーシームの精度も素晴らしいですが、球速差をつけるという意味では欠けています。
打者の目線を変える必要もあるでしょう。
仲地礼亜投手は1年目の反省からか、新たな球種を積極的に取り入れるのではなく、すでに持ち球にしているカーブの進化を選択しました。
打者の目線を一瞬外し、カウントを整えることができるカーブ。
直球、ツーシーム、スライダーの速球系変化球以外に緩いカーブが加われば、打者にとって脅威になります。
球速差を生かしたチェンジアップもありますが、できれば勝負球にしたいところ。
カーブの進化は、仲地礼亜投手のレベルアップに確実に繋がります。
仲地礼亜投手のお手本が近くに
お手本が近くにいます。
柳裕也投手です。
柳投手も仲地礼亜投手と同様、豊富な球種で打者を抑えていくタイプの投手です。
目立った球速はありませんが、華麗な投球術で打者を困惑させています。
仲地礼亜投手は将来的に、柳投手のようになれると考えています。
柳投手は勝負球にもカーブを選択する時がありますが、豊富な球種の中で、カウントを整えるのにカーブを選択する機会も多いです。
ストライクゾーンぎりぎりに投げ込む直球と共に、タイミングを外すカーブは柳投手の投球の軸となっています。
いきなり柳投手のレベルに到達することは難しいですが、柳投手より優れたスライダーを持っている仲地礼亜投手は、リーグを代表する右腕になる素質があります。
スライダーに加え、カーブがいつでも使える球種になれば、2ケタ勝利が見えてきます。
仲地礼亜投手の球種について【まとめ】
今回は仲地礼亜投手の球種に着目し、どのようなタイプの投手なのか探りました。
6球種を操り、中でもスライダーを武器としている仲地礼亜投手。
プロ1年目は故障の影響もあって2勝に終わりましたが、投じる球は1級品です。
今後は柳投手のような存在になれると考えています。
常に緩急を意識させた投球ができるようになれば、球速が目立たなくても打者を差し込めるようになります。
これから、どのような投手に成長するのか。
柳投手のように、リーグを代表する名投手になると考えています。