2年連続となるゴールデングラブ賞、ベストナインを受賞した中日ドラゴンズの岡林勇希選手。
2023年は自身初となる全試合出場を果たし、21歳という若さながらドラゴンズの顔として活躍しています。
岡林勇希選手といえば、俊足と強肩を生かした外野守備に、巧みなバットコントールが武器の打撃が魅力です。
2022年シーズンは最多安打のタイトルを獲得しており、リーグを代表する安打製造機としてさらなる飛躍が期待されています。
そこで今回は岡林勇希選手の過去を振り返りながら、今後の守備位置について探っていきます。
岡林勇希選手は高校時代に二刀流
岡林勇希選手の今後の守備位置は、センター一本だと考えています。
岡林勇希選手は2019年、ドラフト5位でドラゴンズに指名されました。
当時の守備位置はピッチャー。
三重県・菰野高校のエースとして、最速150キロを越える若き豪腕として注目されていました。
岡林勇希選手には2学年上の兄・飛翔さんがおり、飛翔さんと共に豪腕兄弟としてメディアの注目を集めていました。
飛翔さんは広島カープに育成選手として入団し、2年間在籍していました。
1学年上には広島カープに4年間在籍した田中法彦さんがおり、こちらも150キロを越える豪腕として注目されていました。
3年連続プロ野球選手を輩出した菰野高校黄金世代と呼べる中、岡林勇希選手は早くからプロ注目の投手として話題になっていました。
最後まで甲子園に出場することは叶いませんでしたが、ドラフト当時は中日ドラゴンズのお膝元である三重県の豪腕が獲得できて本当に良かったと感じたことを覚えています。
また、岡林勇希選手は当時から俊足巧打の打者としても注目され、もしかすると二刀流に挑戦するのではないかという期待もありました。
前年度のドラフト1位で、二刀流で甲子園優勝に輝いた根尾昂投手が入団していたこともあり、ドラゴンズに二刀流ブームが来ていました。
岡林勇希の守備位置は外野!しかし・・・
投手として指名された岡林勇希選手ですが、プロ入り後は野手に専念。
投手として1度もプロのマウンドに立つことがないまま、野手一本でプレーしていくことになりました。
気になる守備位置は外野。
投手出身者ということもあり、強肩を生かすための守備位置だったと考えています。
プロ1年目から1軍の舞台を踏み、外野の守備位置に就いていた岡林勇希選手。
飛球の追い方が危なっかしく、当時外野守備走塁コーチだった英智さんが根気よく指導されたことを覚えています。
俊足ということもあり、内野よりも守備範囲が広い外野がピッタリでしたが、1軍では怖くて起用できないような守備をしていました。
とてもゴールデングラブ賞を獲得するような選手には思えませんでした。
2022年はライト・岡林勇希選手が確立
岡林勇希選手の守備位置は、今後センター一本に絞った起用が予想されます。
2022年シーズン、自己最多を大きく更新する142試合に出場し、初めて1軍完走を果たしました。
この時の守備位置は主にライト。
ドラゴンズには聖域とも呼べるセンター・大島洋平選手が長年確立されており、岡林勇希選手はライトの守備位置に就くことが多くありました。
不安だったエラーも5つ。
一気にドラゴンズの主力選手となり、若手有望株の顔となりました。
2022年シーズン終了後には、文句なしのライト・岡林勇希選手の構図が出来上がっていました。
今後の守備位置はセンター一本
2023年シーズン、不動のセンターだった大島選手の肩の弱さ、脚力の衰えが注目され始め、守備位置がレフトに変更されることになりました。
空席となったセンターには、ライトから守備位置を移した岡林勇希選手が見事に務め、2年連続となるゴールデングラブ賞、ベストナイン受賞に繋がりました。
岡林勇希選手の俊足、強肩が見事に生かされ、投票する記者からの評価も集めたことが分かります。
岡林勇希選手は21歳と若く、今後の守備位置もセンター一本でいくことが有力です。
岡林勇希選手の守備位置【まとめ】
今回は岡林勇希選手の過去、守備位置について探りました。
高校時代、最速150キロを超す豪腕として注目されていた一方、俊足巧打が武器の野手としても注目されていた岡林勇希選手。
ピッチャーとしてどれほどの成績を残すか楽しみな部分もありましたが、今となっては守備位置を外野に絞り、野手転向したことが良かったと考えています。
大島選手の後のドラゴンズの安打製造機は岡林勇希選手です。
また、センター一本に絞り、ドラゴンズのセンターラインを支えるのも岡林勇希選手です。
2023年秋、井端弘和監督の初陣となる侍ジャパンにも選出された岡林勇希選手。
ドラゴンズ、日本を代表する選手として、さらなる活躍に期待することができます。