2022年、ドラフト6位で中日ドラゴンズに入団した田中幹也選手。
亜細亜大時代、国指定の難病・潰瘍性大腸炎と診断を受け、大腸全摘を経験した選手です。
コンディションが心配されましたが、春季キャンプから躍動。
オープン戦では一時首位打者に躍り出る活躍をみせ、開幕スタメンどころか、新人王も視野に入っていました。
しかし、オープン戦で牽制を受けた際、右肩を脱臼。
すぐに手術を受けて長期離脱を余儀なくされ、2023年シーズンは1軍出場を果たせませんでした。
今回は、2024年シーズン以降の田中幹也選手のポジションを探っていきます。
田中幹也選手のポジションは?
田中幹也選手が任されるポジションはセカンド、打順は2番が最も有力だと考えています。
3月19日のオープン戦で右肩を脱臼した田中幹也選手ですが、そこまでの起用法をみると、立浪和義監督の意向が伺えます。
オープン戦でスタメン出場した7試合全てで2番打者として出場。
田中幹也選手の良さは、巧みなバットコントールができ、状況に応じた打撃が出来るところです。
右打ちも難なくこなし、田中幹也選手の良さを生かすには2番打者が最適です。
もう1つの武器である俊足も生かすことができ、チャンスメイク、チャンス拡大、スクイズなど、田中幹也選手の力であれば全てをこなすことができます。
もちろんコンディションをみての起用になると思いますが、打撃面でのポジションは2番と考えて間違いなさそうです。
新人同士のポジション争いで飛び抜けている
守備のポジションはセカンドだと考えています。
オープン戦で8試合に出場し、そのうち5試合でセカンドの守備に就いています。
10年連続ゴールデングラブ賞に輝いた守備の名手・菊池涼介選手を彷彿とさせるようなダイナミックな守備と堅実さを持ち合わせている田中幹也選手。
春季キャンプの守備練習、練習試合、オープン戦と守備を見ましたが、気になるところはありません。
東海大菅生高、亜細亜大と名門校を渡り歩いてきただけあって、守備を相当鍛えられてきたことが分かります。
田中幹也選手とドラフト同期の村松開人選手、福永裕基選手も同じポジションのセカンドを主戦場としていますが、球際の強さと対応力で田中幹也選手が1歩抜け出しています。
打撃面も含めて考えると、田中幹也選手が飛び抜けた存在であることは間違いありません。
オープン戦でスタメン起用され続けた実績を考えると、脱臼がなければ公式戦でもセカンドのポジションを任されていた可能性が高いです。
アライバコンビの再来!?
一方、セカンドだけでなく、ショートのポジションも守った田中幹也選手。
オープン戦では途中出場を含め、3試合でショートのポジションに就きました。
こちらもさすがの対応力で問題なくこなしましたが、チーム事情を考えるとセカンドでの起用がメインになると考えています。
ショートのポジションには2023年シーズンで自己最多となる114試合に出場した龍空選手がいます。
龍空選手はシーズン終盤、セカンドにポジションを移しましたが、打撃好調のカリステ選手を起用するための措置で、基本はショートでの出場になると考えています。
龍空選手も田中幹也選手と同様、ダイナミックな守備が持ち味の選手で、将来のゴールデングラブ賞候補筆頭です。
ドラゴンズは2024年以降も守り勝つ野球を掲げることが予想されます。
勝利を重ねるためには、二遊間の守備力が重要になってきます。
田中幹也選手、龍空選手ともに頭1つ抜けた守備力を持ち、荒木雅博さん、井端弘和さんが築いた「アライバコンビ」を彷彿とさせる力を持っています。
田中幹也選手と龍空選手を競わせることなく、田中幹也選手はセカンド、龍空選手はショートのポジションを任せると考えています。
田中幹也選手のポジション【まとめ】
今回は田中幹也選手のポジションについて探りました。
田中幹也選手の良さを考えると、打順は2番、守備はセカンドが最も有力です。
脱臼するまで、ドラゴンズ打線を機能させていた田中幹也選手。
二塁打、三塁打ともに2本ずつ放ち、打率は3割3分3厘。
盗塁も記録し、ルーキーとは思えない活躍を見せ続けていました。
コンディションを考え、適度に休息日を設けながらの起用になると考えられますが、ドラゴンズのレギュラーはもちろん、球界を代表する選手になれる素質を持っています。
まだ新人王の資格はあり、2024年シーズンは自身初の1軍出場、新人王獲得にも期待がかかります。