中日ドラゴンズに期待の和製大砲・鵜飼航丞選手がいます。
鵜飼航丞選手は中京大中京高、駒澤大と名門校を渡り歩き、2021年ドラフト2位で中日に入団しました。
日本人離れしたパワーを武器に、本塁打を増産することが期待されましたが、プロ入り2年目までは結果を残すことができていません。
1軍に昇格すればファンは喜び、鵜飼航丞選手の打撃に期待しますが、気が付けば2軍に降格しています。
ファンの期待とは裏腹に、1軍に定着することすらできていません。
そこで今回は、鵜飼航丞選手の現在の立場を探っていきます。
鵜飼航丞選手の現在の立場
鵜飼航丞選手は2024年シーズンに3年目を迎える若手とはいえ、現在は厳しい立場に追い込まれています。
2年目の2023年シーズン、41試合に出場して打率1割4分3厘、3本塁打とルーキーイヤーよりも成績を落としました。
鵜飼航丞選手は貴重な和製大砲として期待されていますが、もったいないと思う打席が続きました。
本塁打、長打を狙う以上、三振が増えることは仕方ないと思いますが、現在はエース格の投手と対戦すると少しも通用してないと感じています。
直球は詰まらされ、変化球にはクルクルとバットが回ってしまう。
長打が生まれる確率も低く、簡単にアウトを奪える打者だと思ってしまいます。
本塁打の打球、長打を放った時は他選手より抜き出た才能を持っていると思えますが、1軍では中々力を発揮させてもらえていません。
鵜飼航丞選手の課題
三振が多いことに加え、初球から難しい球に手を出す打席も多いように感じます。
鵜飼航丞選手が2軍降格する前、かなりの確率で初球攻撃する姿を目にします。
それも、鵜飼航丞選手の良さである豪快なスイングではなく、当てにいくような小さい打撃になっていることが多く、もったないと感じてしまいます。
三振が多くても、持ち前のフルスイングで長打、本塁打を量産することが現在の鵜飼航丞選手の魅力です。
大島洋平選手のようにミート力に長けている選手ならまだしも、大島選手のような打撃を鵜飼航丞選手に求めている人はいないと思います。
鵜飼航丞選手の姿から迷いが伝わり、今回も2軍落ちが近いなと感じる機会が多いです。
現在の鵜飼航丞選手の課題といえます。
積極的な補強で・・・
2023年オフ、中日は例年にない積極的な補強を行いました。
実績のある中田翔選手、中島宏之選手ら野手5名を獲得し、貧打解消に向けて動きました。
この補強で、鵜飼航丞選手の立場が厳しくなりました。
鵜飼航丞選手は外野手ですが、元々外野に空席はありません。
2年連続ベストナイン・ゴールデングラブ賞受賞の岡林勇希選手、通算2000本安打を達成した大島洋平選手、チームトップの24本塁打を放った細川成也選手と層は厚く、さらに上林誠知選手が加入します。
上林選手は故障やソフトバンクの豊富な選手層により戦力外通告を受けましたが、通算412安打を誇り、現在の鵜飼航丞選手が太刀打ちできる相手ではありません。
高校時代に守った一塁に転向する可能性もあると思いましたが、打点王3回、通算303本塁打を誇る中田選手が待ち受けています。
主砲・ビシエド選手も復調すれば、鵜飼航丞選手の出番はさらに限られてきます。
積極的な補強でチームが変わる一方、鵜飼航丞選手の立場はあっという間に厳しくなりました。
鵜飼航丞選手に対するファンの期待
中京大中京高出身ということもあり、鵜飼航丞選手の存在を入団前から知る中日ファンは多く、普通の新人より遙かに期待値が高いことが伝わってきます。
同期入団でドラフト1位のブライト健太選手より、明らかに鵜飼航丞選手のタオルやユニフォームを持っているファンが多く、愛されているなと感じる選手です。
大卒のドラフト2位選手ということで、契約金7000万、年俸1200万(いずれも推定)で契約し、金額にも期待値の高さが表れていました。
1年目は、左ふくらはぎに自打球を当てて手術を受けました。
思わぬ怪我にファンは心配しましたが、2年目の2023年シーズンは怪我もなく元気にプレーしていただけに、現在の鵜飼航丞選手の成績は寂しく感じます。
鵜飼航丞選手の現在について【まとめ】
鵜飼航丞選手の現在の立場について探りました。
中田選手、上林選手らの加入により、立場が厳しくなっています。
現在のままでは、出場機会は限られてきます。
2023年オフにドミニカのウィンターリーグに参加しましたが、開幕前に戦力外通告を受け、海の向こうでも厳しい現実を突きつけられました。
しかし、その後の台湾では活躍したと報道されることが多く、鵜飼航丞選手の能力は他選手より秀でていると感じました。
現在の鵜飼航丞選手の立場は厳しいですが、持ち前のパワーは球団トップクラスです。
少しのキッカケで、大化けする可能性は十分にあります。