2023年、中日ドラゴンズにまさかの大物投手が加入しました。
涌井秀章投手です。
涌井秀章投手は西武、ロッテ、楽天とパ・リーグを渡り歩き、4度の最多勝、2度の沢村賞に輝いた実績ある投手です。
移籍1年目のシーズンは打線の援護に恵まれない試合がありましたが、21試合に登板して5勝を挙げました。
通算159勝となり、名球会入りの条件となる200勝が視野に入ってきました。
2024年は38歳を迎えるシーズン。
200勝と同時に、引退の文字も迫ってきています。
そこで今回は、涌井秀章投手が200勝を達成することができるのか探っていきます。
涌井秀章が200勝の可能性は?
涌井秀章投手が200勝を達成することは、限りなく難しいと考えています。
可能性が0%とは言いませんが、10%か20%の確率だと考えています。
2023年シーズン、37歳にして111イニング投げたことはさすがですが、200勝まで残り41勝。
毎年2ケタ勝利を記録しても、4年間かかります。
涌井秀章投手が2ケタ勝利を記録したのは2020年シーズンが最後です。
その後は6勝、4勝、5勝と、2ケタ勝利からは遠い成績となっています。
実績があり、ファンからも愛される涌井秀章投手の大記録達成に誰もが期待していますが、200勝という数字は現実的ではありません。
170~180勝が現実的だと言えます。
もし、本気で200勝を狙うのであれば、2024年シーズンの2ケタ勝利は必須となります。
涌井秀章投手の年齢を考えた起用になる可能性
2023年、涌井秀章投手は5勝13敗と大きく負け越しました。
これは、中日打線の援護がなく、好投しても白星がつかなかったことが影響しています。
特に前半戦の投球は良かっただけに、8勝ほどしていても不思議ではありませんでした。
シーズン中盤から夏にかけ、涌井秀章投手の状態が悪くなり、負けが重なったことも影響しています。
ベテランらしい技術の詰まった投球で打者を翻弄できるとはいえ、37歳のベテランに1年間フル回転を求めることは酷だということが分かりました。
2024年も、シーズン途中でリフレッシュすると思われます。
ただえさえ2ケタ勝利を記録することが難しい中、仮に何度も離脱するとなると、200勝への道は限りなく険しくなります。
中田翔選手、中島宏之選手、上林誠知選手と、実績ある強打者が次々に加入し、打線の援護が2023年より期待できる状態にはなっています。
乱調気味でも、打線の援護に助けられて白星を掴める試合があるかもしれません。
しかし、1年間フルで活躍しても、2ケタ勝利達成が約束されているわけではありません。
2023年、セ・リーグで規定投球回に到達した12名の投手のうち、2ケタ勝利を達成できなかった投手は5名もいます。
再び打線の援護や運に恵まれなければ、涌井秀章投手の200勝達成はほぼ不可能だと思います。
先発陣の層も200勝達成に影響
中日の先発陣が充実していることも、涌井秀章投手の200勝達成への道のりを険しくしています。
中日の先発陣は、小笠原慎之介投手、柳裕也投手の左右の軸に、侍ジャパンの一員として世界一に貢献した高橋宏斗投手がいます。
手術明けのエース・大野雄大投手、ファンの誰もが期待する根尾昂投手、梅津晃大投手もいます。
涌井秀章投手も先発ローテーションの一員として期待されていますが、無理して起用されるほど選手層は薄くありません。
涌井秀章投手がリフレッシュできるほど、先発陣は整っています。
仮に先発陣がボロボロであれば、涌井秀章投手の登板機会が増え、200勝達成への道のりが開けてきます。
しかし、先発陣が整っている以上、涌井秀章投手の登板機会が他投手に比べて増えることはありません。
まさに理想的な先発ローテーションだといえますが、200勝を目指す涌井秀章投手にとってはマイナスな環境です。
1試合でも多く登板すればチャンスも増えますが、2024年の先発陣を考えれば、そのような状況になることは考えにくいです。
限りなく、200勝達成の道は険しいと考えています。
涌井秀章投手は200勝達成できる?【まとめ】
今回は、涌井秀章投手が200勝を達成することができるのか探りました。
ファンとしては達成してほしい気持ちで溢れていますが、年齢や今の先発陣を考えると、200勝達成は厳しいと考えています。
200勝まで残り41勝。
38歳を迎えるシーズンから4年連続2ケタ勝利を目指すというのは、あまりに非現実的です。
5~7勝を積み上げても、5年以上はかかります。
衰えから、先発ローテーションを守ることができなくなる可能性もあります。
奇跡を信じて涌井秀章投手を応援したいですが、200勝達成は厳しいと考えています。