ヤクルトスワローズの先発投手の一角として安定した投球を見せるサイスニード選手。
来日3年目となる2023年も年間を通してローテーションを守り抜き、7勝をあげています。
先発投手陣の手薄なヤクルトスワローズにとっては、とても頼もしい助っ人外国人選手ですね。
いかつい見た目や剛球と相反するほのぼのとした人柄もとても魅力的で、ファンも急増しているという噂です。
そんなサイスニード選手は、登場曲として、登板時と打席時の2曲を選曲しています。
今回はヤクルトスワローズの助っ人外国人として貴重な存在感を示し続けているサイスニード選手の登場曲について紹介します。
サイスニードの登場曲は「登板時」と「打席時」の2パターン
投手であるサイスニード選手は、登場曲は「登板時」と「打席時」の2パターンで設定しています。
Don’t Trade On Me / We The Kingdom
North to Alaska /ジョニー・ホートン
いずれもサイスニード選手の出身地であるアメリカのアーチストです。
この2曲の選曲は、来日当初からずっと変えていません。
他の日本人選手のように、毎年曲を入れ替えたり、シーンごとに別の曲を選ぶということはしないようですね。
なお、サイスニード選手はじめ、ヤクルトスワローズの全選手の登場曲の一覧をヤクルトスワローズ公式サイトでご覧いただけます。
ヤクルトスワローズ選手登場曲
https://www.yakult-swallows.co.jp/players/music
We The Kingdomはアメリカで活動する音楽グループ
サイスニード選手が採用している2曲はいずれもアメリカのアーチストなので、日本人にはあまり馴染みがないかもしれません。
登板時の曲として設定しているWe The Kingdomはテネシー州で活動するバンドです。
Don’t Trade On Meは2020年にアメリカでシングルとして発売された曲です。
日本人選手が軽快なポップミュージックを好んで選ぶ中、重厚感のあるサウンドがかっこ良い曲です。
戦いの場に向かう、その力強い精神力を表しているようですね。
この音楽に包まれながら気合十分でマウンドに上がるサイスニード選手の大迫力はたまりません。
ジョニー・ホートンはアメリカで活躍した伝説のカントリー・ミュージシャン
サイスニード選手が打席に入るときに流れる登場曲は、ジョニー・ホートンのNorth to Alaskaです。
登板時の曲とはまったく異なり、独特のカントリーミュージックのリズムと、ほんわかした空気感がとても印象的ですね。
ジョニー・ホートンは1950年代から1960年代初頭にかけて活躍したミュージシャンです。
カントリーだけはなく、ロカビリーやホンキートンクなど、様々なジャンルで活動していました。
1960年に発売されたNorth to Alaskaは、映画「アラスカ魂」の主題歌になったヒットソングです。
なお、ジョニー・ホートンはこのNorth to Alaskaがヒットした最中の1960年11月に交通事故で、36歳という短い生涯を終えています。
故郷アラスカをこよなく愛するサイスニード選手の、その思いが詰まった選曲ですね。
野球以外の素顔も独特。狩猟の趣味やドーナツ好きという意外な一面も
登場曲の選び方からもわかる通り、サイスニード選手は自分独自の世界観をしっかりともった人柄です。
その風貌は、大柄な体に豪快に蓄えた髭が特徴です。
シーズンオフには故郷アラスカの山奥に籠もり、趣味の狩猟をして過ごすという、一風変わった生活をしているようです。
アメリカ人は日本人と違い、オンシーズンとオフシーズンの使い分けがとても上手ですね。
気持ちをしっかりと切り替え、豊かな野球人生につなげています。
また、最近はドーナツ好きということでも有名になり、日本のミスタードーナツを好んで利用しているとのことです。
ドーナツを前にしてニコニコ微笑むサイスニードのその姿に「可愛い」と、また新たなファンも増え始めているようですね。
プレーだけでなく、その紳士的な人柄でチームにもすっかり溶け込んでいる
サイスニード選手は、メジャーリーグではすべてリリーフとして26試合に登板し、4敗3ホールドの成績を残しています。
2021年にヤクルトスワローズに入団してからは、主に先発として安定した活躍を見せています。
豪快な見た目とは相反し、プレー中もところどころに見せる紳士的な振る舞いが、おおらかで包容力にあふれる人柄を表しています。
来日してから3年が経ちましたが、今でも「日本ダイスキ!」と言って、日本語の習得にも励み、チームにすっかり溶け込んでいます。
サイスニードの登場曲は?【まとめ】
ヤクルトスワローズのローテーションの一角を占めるサイスニード選手の登場曲について、紹介しました。
故郷を愛するサイスニード選手ならではの選曲がとても印象的ですね。
逞しくマウンドに上がる気持ちを押し上げてくれる曲を選ぶ一方で、なにか球場全体がほんわかな雰囲気に包まれる打席時の曲と、なかなか特徴的な曲の選び方をしています。
ヤクルトスワローズには、戦力的にもキャラクターとしても欠かせない存在です。
これからもその個性をいかし、さらにファンに愛され続ける外国人助っ人となって欲しいですね。