プロ野球観戦において、選手が打席に入るタイミングで流れる入場曲も楽しみの一つです。
選手のお気に入りのアーチストだったり、気分を上げてくれる曲だったり、その選手とご縁がある歌手の曲だったりと、選曲の理由は様々です。
かつてイチロー選手がシアトルマリナーズ時代に入場曲として選んだのが、石川さゆりさんの「天城越え」というのは有名な話ですね。
アメリカの球場に大音量で流れる日本の演歌「天城越え」には日本人として鳥肌が立ったものです。
2022年に令和初・史上最年少の三冠王となり、日本人シーズン本塁打記録を更新したヤクルトスワローズの村上宗隆選手にも、ファンにとってはおなじみの入場曲があります。
村上宗隆選手は第1打席から第5打席まで、それぞれに入場曲を指定しています。
日本を代表する主砲が選んだ入場曲について、過去の曲も含めて紹介します。
村上宗隆選手の入場曲!2023年は、第5打席までそれぞれ異なる5曲を選曲
ヤクルトスワローズの公式サイトに掲載されている、村上宗隆選手が2023年に選曲した入場曲は以下の通りです。
第1打席
「My Time」ファボラス
第2打席
「群青」YOASOBI
第3打席
「Chasing The Rainbow」WANIMA
第4打席
「愛を知るまでは」あいみょん
第5打席
「声」遥海
なお、村上宗隆選手はじめ、ヤクルトスワローズの全選手の登場曲(投手の場合は登板時に流れる曲)の一覧をヤクルトスワローズ公式サイトでご覧いただけます。
ヤクルトスワローズ選手登場曲
https://www.yakult-swallows.co.jp/players/music
地元熊本出身のバンドWANIMAから託された珠玉の一曲
2023年の第3打席に選曲をしているWANIMAは、メンバー全員が村上宗隆選手と同じ熊本県出身のロックバンドです。
特にドラムのFUJIさんは村上宗隆選手と同じ九州学院高校出身です。
地元の熊本を大事にする村上宗隆選手にとっては、それだけ思い入れが強いのでしょうね。
村上宗隆選手は基本的にあまり入場曲を変えないようですが、WANIMAに関しては、年ごとに別の曲を選んでいます。
2022年は「りんどう」、2021年は「旅立ちの前に」を選曲しています。
そして2023年の「Chasing The Rainbow」は、村上宗隆選手自らWANIMAに曲の制作を依頼し、完成された珠玉の曲となっています。
普段から、お互いのライブや試合を行き来し合うなど、村上宗隆選手とWANIMAのメンバーの間には同郷の熱い友情を感じますね。
「My Time」は2020年から、「群青」は2021年から使い続けている
「My Time」は村上宗隆選手がヤクルトスワローズの4番打者としてフルシーズン活躍し始めた2020年のシーズンから使われ続けています。
格闘家の堀口恭司さんが試合の時にこの曲で入場していて、かっこ良かったからというのが理由でした。
その他でも、メジャーリーグのニューヨークヤンキースの本拠地ヤンキースタジアムでも流れたり、NBAのドラフトのテーマソングに選ばれているなど、アメリカのスポーツ界で度々使用される曲となっています。
「It’s my time」(俺の出番だ)というキャッチフレーズのこの曲は、まさに第1打席にはぴったりですね。
また、YOASOBIの「群青」も2021年から2023年現在に至るまで使用し続けています。
YOASOBIの曲は他チームの選手にもよく選ばれており、プロ野球選手の間では人気のあるアーチストと言えそうです。
過去には嵐やGReeeeN、福山雅治などの曲を使用していた時期も
さらにさかのぼると
・「夢」「UR not alone」GReeeeN
・「虹」福山雅治
・「ロッカールーム」AK-69
・「エスケープ」RAINWINPS
などが使用されていた時期もありました。
歴代の登場曲を見ると、その選手の音楽の好みであったり、どのタイプの曲がその選手の気持ちを盛り上げやすいのか、などの傾向がうかがえて、とても興味深いですね。
村上宗隆の入場曲【まとめ】
プロ野球選手にとって、戦いの場に赴くその時に背中を押してくれる曲は、自分自身にパワーを与えてくれる宝物なのでしょう。
ヤクルトスワローズの4番打者として、そしてオリンピックやwbcにおいて日本の主砲として、何度もファンを歓喜に導いてくれた村上宗隆選手。
その活躍の影には、打席に向かうたびに心に熱く鳴り響く曲が、フルスイングの勇気を与えてくれました。
球場で流れる登場曲それぞれに込められた、選手一人一人の様々な思いを感じてみると、プロ野球観戦の楽しみ方も変わってくるかもしれませんね。
自分がもしプロ野球選手だったらだったら、どの曲を選ぶかな。
そんな気持ちで選手の入場曲、耳を傾けてみてはいかがでしょうか。