ヤクルトスワローズの扇の要としてチームを支える中村悠平選手。
中村悠平選手は、2015年に正捕手としてヤクルトスワローズ14年ぶりのセリーグ優勝へと導くと、2021年・2022年にはセリーグ2連覇。
2021年の日本シリーズでは、オリックスバファローズを破り日本一となり、日本シリーズMVPを獲得します。
過去のwbcでも、レギュラー捕手として日本を代表する多くの投手をリードしてきました。
山田哲人選手・村上宗隆選手のような派手さはありませんが、地道に努力を重ね、今の地位を築き上げました。
中村悠平選手の2023年現在の年俸は推定1億7千万円です。
思ったよりも少ない印象ですね。
今回はそんな中村悠平選手のこれまでの成績や、年俸の推移について紹介します。
中村悠平の年俸推移とは?
福井商業高校時代は2度甲子園に出場。ドラフト3位でプロの世界へ
中村悠平選手は福井県大野市の出身です。
小学校5年生の頃に野球をはじめ、中学生の頃は軟式野球で福井県選抜チームに選出。
その後福井県立福井商業高校へ進学します。
福井商業高校時代は1年生の秋からレギュラー捕手となり、2007年・2008年と2年連続で夏の甲子園に出場します。
その活躍を評価され、2008年のドラフト会議でヤクルトスワローズにドラフト3位で指名され、入団します。
契約金は4500万円、年俸は推定480万円からのスタートでした。
1年目から二軍で大活躍し、シーズン終盤移早くも一軍の試合を経験
高卒のドラフト3位ということで、当然将来性を買われたプロ入りでしたが、1年目から二軍の試合に積極的に起用されます。
フレッシュオールスターゲームにも選出され、シーズン終盤の10月2日広島東洋カープ戦で代走として、一軍初出場。
10月6日の横浜ベイスターズ戦で初打席に立つとその後マスクをかぶり、後続を無失点に抑える好リードを見せます。
1年目は安打こそ打てませんでしたが、リード面で高い評価を得ることができた年でした。
2年目の年俸も推定530万円に微増しています。
相川亮二選手の控え捕手として、地道にプロとしての能力を高めていく
2年目は春のキャンプから一軍に帯同。
OBの古田敦也さんからもその能力を高く評価されています。
当時のヤクルトスワローズには相川亮二選手が正捕手として君臨していたので、主に控え捕手としてシーズンを過ごすことが多くなります。
試合出場は少ないながらも、この時期も巧みなリードや、盗塁を阻止する強肩などでアピールを続け、将来の正捕手として首脳陣の期待が高まります。
この間の年俸は、2011年推定580万、2012年推定650万円と、その潜在能力とともに地道に積み上げていく様子がわかりますね。
努力が実を結びついに正捕手の座に。チームをセリーグ優勝へ導く
2012年以降は正捕手だった相川亮二選手が怪我で離脱することも増え、先発マスクをかぶる機会が増えていきます。
2014年にはようやくブレイクし始め、オールスターゲームに監督推薦で初選出。
規定打席にはわずかに届かなかったものの、.298と打撃の方も向上しました。
翌年の2015年には、読売ジャイアンツへ移籍した相川亮二選手の後を継ぎ、ついに正捕手の座を射止めます。
この年は136試合に出場、ヤクルトスワローズを14年ぶりのセリーグ優勝へと導きます。
中村悠平選手も初めての優勝を経験し、人目はばからず涙する光景が印象的でしたね、
ベストナイン・ゴールデングラブ賞、最優秀バッテリー賞を受賞。
努力が実り、ようやく満開の花を咲かせた記念すべき一年となりました。
年俸は推定4000万円までアップ。
この年の活躍を考えるともう少し上げても良かった気がしますね。
何度も世界での戦いを経験し、日本を代表する捕手へ成長
その後は、押しも押されぬ日本を代表する正捕手へと成長を続けます。
捕手という激務のポジションであるがゆえに大小の怪我もあり、たびたび戦線離脱することもありました。
それでもその都度若手を退け、結果的に中村悠平選手の存在に頼る、というシーズンが多くなります。
侍ジャパンへの選出も常連となり、世界へと戦いの舞台を広げたことで、リード面もより深みを増していきます。
2018年オフには3年の複数年契約を結び、年俸は9000万円と大幅にアップしました。
日本シリーズMVPの活躍で1億円プレーヤーとなり、名実ともに名捕手へ
2021年には入団時から背負い続けてきた背番号を52から2に変更。
6月23日の広島東洋カープ戦ではプロ通算1000試合出場を果たします。
ヤクルトスワローズはこの年、セリーグ優勝と20年ぶりの日本一となりました。
また、日本シリーズでは攻守に大活躍。
打率.318を記録し、好リードで多彩な投手陣を牽引したことが高く評価され、日本シリーズMVPに輝いています。
すでに取得済みだったFA権は行使せず、ヤクルトスワローズに残留することを表明。
年俸は1億7000万円、プラス出来高払いの3年契約を結び、入団14年、ついに1億円プレーヤーとなりました。
背番号も、かつての正捕手大矢明彦さん・古田敦也さんがつけていた27番を継承し、名実ともにヤクルトスワローズのレジェンドと肩を並べることとなりました。
若手の有望株にはまだ負けられない。チームにとっては不可欠な存在
2023年は若手の古賀優大選手や内山壮真選手などが台頭し始め、スタメンマスクを譲ることも多くなりました。
それでも実力の面ではまだまだ中村悠平選手には及びません。
中村悠平選手という存在自体、投手陣・そしてベンチにとってその安心感がとても大きいはずです。
2023年、チームは低迷しましたが、中村悠平選手はこれまで同様若手の大きな壁となり続け、106試合に出場。
チームにとっての精神的支柱であり、絶対的に不可欠な存在であり続けています。
中村悠平の年俸推移【まとめ】
今回はヤクルトスワローズのみならず、日本を代表する正捕手中村悠平選手の入団からの成績や年俸の推移について紹介しました。
高卒での入団から、地道な努力で正捕手へのぼりつめたこともあり、年俸自体は一気に大台に届くというよりも、徐々に階段を上ってきた印象が強いです。
チームへの貢献度を考えると、年俸ももっと上げても良いのではと思います。
昔から、捕手が安定しているチームは強いとよく言われます。
かつての名捕手である野村克也さんや古田敦也さんも認める中村悠平選手のその才能は、ヤクルトスワローズを3度もセリーグ優勝へと導きました。
文句なしに今の時代の名捕手の一人ですね。
33歳と、まだまだ衰える年齢ではありません。
中村悠平選手のこれからの益々の活躍を楽しみにしていましょう。