ヤクルトスワローズの愛らしいマスコット、つば九郎。
丸い体と長い燕尾が特徴の、とても愉快なキャラクターです。
数々のお茶目なパフォーマンスでファンの心をとらえて離さないつば九郎ですが、一部ではグラウンド内外で行われるその行き過ぎた悪行が物議を醸すことがあります。
それらの悪行によって「畜生ペンギン」なる物騒なニックネームまで生まれました。
ちなみにつば九郎はツバメなのですが、その丸みを帯びた体格がペンギンに似ているということからこのニックネームがつけられているようです。
つば九郎の悪行エピソードは、数知れません。
今回はつば九郎の数々の悪行や、畜生発言にまつわるエピソードを紹介します。
つば九郎の悪行エピソード
相手チームのマスコットキャラクターに敵意をむき出し
つば九郎は、試合の合間のパフォーマンスの際などに、相手チームのマスコットキャラクターに敵意をむき出して攻撃を仕掛けることが良くあります。
・福岡ソフトバンクホークスの謎のキャラクターとして登場したふうさんが転倒した際、つば九郎は公然とパンチやキックを浴びた。
・広島東洋カープのマスコットキャラクタースラィリーは、試合の合間に行われたゲームで、つば九郎からヘルメットで首がひしゃげるほど思い切り殴られた。
・同じ人気マスコットである中日ドラゴンズのマスコットキャラクタードアラに対して、顔面などに冷却スプレーを吹きかけ攻撃をした。
・セリーグのライバルチーム読売ジャイアンツのジャビットには、強烈に電気あん摩を仕掛けた。
マスコットキャラクターと言えば、可愛らしい仕草などで人気を集めることが多いのですが、つば九郎はこのような悪行を繰り返すことで注目を集める、異質なキャラクターとなっています。
ただ、毎度繰り返されるそのゆるい小競り合いがファンの笑いを誘い、球場全体を和やかな雰囲気にさせてくれます。
選手や関係者、ファンまでをも巻き込む悪行のパフォーマンス
つば九郎の悪行はマスコットキャラクターだけではなく、選手や関係者にも及びます。
・他球団のスタッフや選手、グラウンド整備中のスタッフにホースで水を掛ける
・イベントで、ファンの子供とじゃれ合った際にふざけて蹴りを入れる
・ヤクルトスワローズ公式ダンスパフォーマンスグループPassionのダンスの邪魔をする
・相手チームのパフォーマンスグループに無理やりヤクルトスワローズのTシャツを着せる
このように、悪行をあげればきりがありません。
ただ、選手だけではなく裏方さんたちにもスポットを当ててあげるような心配りにも感じられます。
いじられた相手もなんだか嬉しそうな反応をしていますね。
選手・ファン・球団関係者、さらには相手チームなど,皆を巻き込んで球場を盛り上げようとするその姿勢には共感が生まれます。
そう思うと、つば九郎の悪行もチームにとって実は不可欠なものとなっているのでしょうね。
畜生発言は時事ネタが中心。時に炎上することも!
つば九郎の18番ネタと言えば、フリップを使ったトークです。
代表的なネタには「こんな○○は嫌だ!」などがあります。
ここでもこれまで数多くの畜生発言が生まれました。
基本的には時事ネタをダイレクトに反映させるそのフリップトークは、物議をかもすこともあります。
特に芸能人など著名人のスキャンダルを扱ったネタが多く、そのファンの人たちの批判にさらされ、SNSなどで炎上することも珍しくありません。
こういったことも畜生ペンギンと呼ばれる所以になっています。
それでもなぜか笑ってしまう、許せてしまう、そんな愛らしさがつば九郎には感じられます。
フリップトークは試合開始前のセレモニーで毎回披露されますが、企業や地方のイベントなどに呼ばれたり、テレビに出演する際に要求されることも多く、その状況に応じて毒のあるフリップトークを披露しています。
この頭の回転の良さにも驚かされます。
つば九郎の悪行【まとめ】
ヤクルトスワローズのマスコットキャラクターつば九郎の数々の悪行について、紹介しました。
これらは一部であって、ほぼ毎試合のように何かしらのいたずらを仕掛けてくるつば九郎ですが、その自由奔放な行動も愛される一つの理由です。
同じ性格のマスコットキャラクターである中日ドラゴンズドアラからも「あの人はボクの上を行く」を言わしめるほどです。
つば九郎は2022年8月5日、プロ野球のマスコットキャラクターとしては初のホームゲームにおける通算2000試合出場を達成しています。
表彰式では、日本プロ野球名球会から記念の名球会マークの入ったブレザーを進呈されるなど、大々的に祝福されます。
2000試合も悪行を積み重ね、華々しくお祝いされるのも、つば九郎が愛される証なのですね。
これからどのような悪さをしでかしてくれるでしょうか。
選手やファンをいつも楽しませてくれるつば九郎の動向に、今後も注目していきましょう。