三振が少ない打者は歴代で誰なのか?三振をしない打者はとても貴重な存在!

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数々のプロ野球の記録においては、いかに大きな数字を積み上げるかの勝負となります。

打者で言うと、安打数や本塁打数、打点数、盗塁数など、より多くの数字をたたき出す選手が注目されます。

一方で、三振の多さで目立ってしまう選手もいますね。

特に本塁打をたくさん打つ選手は、大振りなバットスイングが目立ち、三振も増えてしまいがちです。

その反対に、三振が少ない打者が注目されることはあまり多くはありません。

三振が少ないということは、ピッチャーにとっては投げづらく、ベンチにとっては様々な作戦を立てやすくなります。

歴代のプロ野球で三振の少ない打者を調べてみると、皆投手から嫌がられるような、渋いバッティングでチームの勝利に貢献する選手ということがわかってきます。

今回は、地味でありながらも、チームにとってはとても貴重な存在である三振の少ない打者について、歴代の選手も含めて掘り起こしてみます。

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目次

三振が少ない打者2023年

2023年は中村晃選手、2022年は宮崎敏郎選手が最も三振の少ない打者

まずは、ここ数年の歴代の三振の少ない打者について調べてみました。

2023年シーズン、両リーグの規定打席以上の選手の中で、両リーグ通じて最も三振の少ない打者は、福岡ソフトバンクホークス中村晃選手で、53個です。

ちなみに、最も三振が多かったのはヤクルトスワローズ村上宗隆選手で、168個の三振を喫しています。

同様に、2022年シーズン、両リーグの規定打席以上の選手の中で最も三振の少ない打者は、横浜DeNAベイスターズ宮崎敏郎選手で35個です。

最も多く三振をした選手はヤクルトスワローズ山田哲人選手の140個です。

何度もトリプルスリーを達成している山田哲人選手に関しては、ちょっと意外な気がしますね。

首位打者2回の宮崎敏郎選手は6度のセリーグ最少三振数

宮崎敏郎選手は、2017年から2020年の4年連続、さらに2022年・2023年と、計6度のセリーグ最小三振数を記録しています。

現役選手の中では、三振の少ない打者の代表的な選手と言えるでしょう。

ルーキーイヤーの2013年から2023年の11年間、通算4127打席に立って352回しか三振をしていません。

宮崎敏郎選手の特徴は、巧みなバットコントロールです。

その卓越した技術で、2度の首位打者を獲得しています。

なお、宮崎敏郎選手は盗塁をしないことでも有名で、2017年は史上初の盗塁数ゼロの首位打者となりました。

プロ11年目の2023年、一塁に出塁後、ヒットエンドランのサインが出たものの、打者が空振りをしてしまい、意図に反し盗塁を記録します。

これがプロ初盗塁となり、通算1075試合目の初盗塁はプロ野球史上最遅記録となりました。

三振の少ない打者というのは俊足好打の選手というイメージがありますが、宮崎敏郎選手のようなタイプも希少です。

オリックスバファローズ時代の吉田正尚選手は三振の少ないホームランバッター

一般的に、本塁打の多い選手は三振も多いという印象があります。

シーズン最多三振数記録を持つ元近鉄バファローズのラルフ・ブライアント選手は、1993年に204個の三振を記録。

これは歴代のプロ野球で唯一の200個越えです。

一方でこの年、ラルフ・ブライアント選手は42本塁打を放っています。

外国人選手に多いのですが、本塁打王と最多三振を同時に記録するということは、「当たれば飛ぶけど穴も多い」ということになります。

内角の速球でファールさせ、外角低めストライクからボールに曲がり落ちる変化球で空振り三振を取る、という定番の投球スタイルがはまるのがこのタイプに多いです。

しかしながら、現在ボストンレッドソックスで活躍中の吉田正尚選手は、ホームランバッターでありながらも三振の少ない打者としても有名です。

オリックスバファローズ在籍時の2020年は.350で首位打者を獲得、本塁打も14本放っていますが、492打席で三振数は29個にとどまっています。

翌2021年も打席数の差はあれども、389打席で本塁打21本に対し、三振数は26個でした。

吉田正尚選手自身も「ボールに対するコンタクト率を意識している」と語っており、バットにボールを当てる技術が段違いに優れているということになります。

シーズン三振6個や 6試合に1個ペースの選手も!昔の選手の記録はすごい!

では歴代のプロ野球におけるシーズン最も三振の少ない打者は誰だったのでしょうか?

規定打席数が100打席以上となるシーズンの最少三振記録は、日本のプロ野球創設期に活躍した坪内道典選手です。

かつて存在したゴールドスターというチームに在籍時の1946年は442打席に立ちわずか6三振となっています。

坪内道典選手は戦前のプロ野球で俊足好打の打者として活躍した選手です。

1946年と言えば、戦争で一時中断されていたプロ野球がようやく再開された最初の年。

野球用具も粗悪で、かつ、各球団とも選手集めに苦労していた時期でした。

投手も、打者を三振にとることが大変だった時代なのでしょう。

また、1985年に阪神タイガースを監督として球団創設初の日本一に導いた吉田義男さんは17年間の現役時代、7833打席に立って325個しか三振をしていません。

おおよそ6試合に1回しか三振をしない確率になります。

当時のプロ野球の大エース、金田正一投手が大の苦手にしていたと言われています。

吉田義男選手は、シーズン最少三振に10回なっており、毎年安定したバッティングを続けていたことがよくわかりますね。

三振が少ない打者の歴代は?【まとめ】

プロ野球の数ある記録の中で、最少三振数というものはあまりスポットが当たりません。

しかし、三振をしない打者は、ベンチにとっては作戦が立てやすく、とても重宝する選手に違いありません。

ヒットエンドランのサインを出した時に三振ゲッツーになることは、作戦を指示したベンチのミスだと咎められます。

特に近年主流となっているスモールベースボールにおいては、バットにボールを当てる技術というのはとても重要なポイントとなりますね。

豪快なホームランは豪快なスイングに由来しますが、一方で豪快なスイングはピッチャーからすると、空振りをとりやすくなります。

三振をしない吉田義男選手を金田正一投手が生涯苦手としていたのがよくわかりますね。

チームにとってとても貴重な三振の少ない打者。

これからも、もっと注目されても良い存在なのではないでしょうか。

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