日々、数多くのファンが歓声を上げるプロ野球の球場。
球場で観戦する席には、主催チームの応援席であるホーム席と、相手チームの応援席であるビジター席があります。
プロ野球の場合、基本的には1塁側がホーム席、3塁側がビジター席と分かれていますが、球場によってはホーム席とビジター席が逆の場合もあります。
いずれにしても、応援するチームの席で観戦したいのは皆同じかと思います。
では、主催チームのファンがビジター席で観戦することは可能なのでしょうか?
実際には可能で、ホーム席が売り切れの場合など、やむを得ずビジター席で観戦するケースも考えられます。
ただ、マナーとして相手チームの応援席で観戦することは、可能な限り避けたいところです。
今回は、プロ野球観戦におけるビジター席について詳しく解説します。
プロ野球のビジター席とは?
冒頭文でも解説したようにプロ野球の場合、プロ野球のビジター席とは、基本的には1塁側がホーム席、3塁側がビジター席と分かれていますが、球場によってはホーム席とビジター席が逆の場合もあります。
相手チームの応援席では肩身が狭い!?球場の派手な演出はホームチームを贔屓
ホーム席とビジター席の違いはいくつかあげられます。
プロ野球の場合は、興行権がホームチームにあるため、球場の演出などもホームチームをやや贔屓する傾向があります。
例えば、スターティングメンバーの紹介のアナウンスや、選手が打席に立つごとに流れるテーマソング、試合後のヒーローインタビューなど、ホームチームの選手やファンを盛り上げる派手な演出がなされます。
一方で、ビジターチームに対してはあっさりとした演出にとどまっています。
もし、ホーム席に相手チームのファンが観戦すると、かなり肩身の狭い思いをするのではないでしょうか。
また、外野スタンドのように応援団が占拠する席では、相手チームの熱狂的なファンに周囲を囲まれることとなります。
このように、ホームチームではない、相手チームのファンは、ビジター席で観戦する方が精神面的にも良いと思われます。
ビジター席でのルールは。ファン同士のトラブルを防ぐためにも必要
ホーム席とビジター席、基本的にはどちらで観戦することも可能ですが、双方のファン同士のトラブルを防ぐため、球団や球場によって一定のルールを設けているケースもあります。
まず、ビジター席でホームチームの応援グッズを使ったり、ユニフォームを着て応援することは、マナー違反にとどまらず、禁止している球場もあります。
また、ビジター席でホームチームの応援歌を歌うことが禁止されているケースも多く見られます。
実際にこのような行為があったことで、試合中にも関わらずファン同士のいさかいに発展することも珍しくはありません。
プロ野球に限らず、スポーツは相手がいるからこそ成り立つものであり、双方のチームをそれぞれ応援する人に対しても、その思いを尊重すべきです。
そういった点も踏まえ、お互いに安心して観戦できるよう、細かく配慮されているのですね。
ファンが球場を埋め尽くす光景は人気球団の宿命!?そのマナーが問われる
ビジター席でのマナー違反によるトラブルは、特に人気球団のファンの宿命とも言えます。
2023年、18年ぶりにセリーグ優勝を果たした阪神タイガースですが、優勝に王手をかけた9月14日は、本拠地である甲子園球場での宿敵読売ジャイアンツ戦でした。
当然、久しぶりの優勝を生で見ようと多くのファンが甲子園球場に押し寄せ、ホーム席は埋まってしまいます。
そのため、本来は読売ジャイアンツの応援席であるビジター席にも多くの阪神タイガースファンが陣取ります。
熱狂的なファンが多い両チームのファンが混在すると、トラブルが起きるのは必然ですね。
この試合でもビジター席で阪神タイガースのユニフォームを着たり、応援グッズを使って応援していたファンが警備員などに注意される様子が報じられ、SNSなどを中心に非難をされていました。
オリックスバファローズとの関西対決となった日本シリーズでは、このようなトラブルを回避するため、ホーム席とビジター席の徹底した区分けを行いました。
結果、双方のファンにとっても素晴らしい日本シリーズとなりましたね。
人気球団だからこそ、ファンのマナーが問われることも忘れてはなりません。
プロ野球のビジター席とは?【まとめ】
今回は、プロ野球観戦におけるビジター席について詳しく調べてみました。
一定の決まりはありますが、ホーム席とビジター席、どちらの席もチケットを購入して観戦することはできます。
ただ、特に人気球団の場合は、ホームであってもビジターであっても関係なく、ほとんどの席をファンが埋め尽くしてしまうことも良く見られる光景です。
双方のチームのファンがお互いに気持ち良く観戦し、応援するためにも、現代のようなホーム席とビジター席の明確な区分けとルール作りは不可欠なのでしょうね。
同じプロ野球を愛するファン同士、熱くなるのは致し方ないものの、相手チームへの敬意や、相手チームのファンに対する配慮などは心掛けたいところです。