2021年、2022年と2年連続セリーグ優勝を遂げ、2021年には日本一にも輝いたヤクルトスワローズ。
現在は山田哲人選手・村上宗隆選手と、稀代のスラッガーが中心の打線となっていますが、次世代のヤクルトスワローズを担う若い選手も多く、その存在を日々アピールしています。
内山壮真選手もその一人に違いありません。
入団1年目から一軍の試合に出場し、2年目の2022年オリックスバファローズとの日本シリーズでは、第2戦9階裏に3点差を追いつく起死回生の代打3点本塁打を放っています。
2023年には外野手も兼任し、出場機会を増やしています。
その活躍のさなか、内山壮真選手が8月に登録抹消されています。
内山壮真選手の登録抹消の理由は体調不良によるものです。
今回は内山壮馬選手の2023年シーズンの活躍と、その登録抹消前後の状況について調べてみました。
多くの経験を積むことを目的に、捕手と外野手の二刀流に挑戦
2023年の春のキャンプ。
ヤクルトスワローズ高津臣吾監督は、期待の若手である3年目の内山壮真選手に「二刀流」の指示を出します。
内山壮真選手のポジションは捕手です。
ただ、捕手というポジションは1人しか試合に出ることができず、その正捕手には2020年日本シリーズMVPの中村悠平選手が健在です。
そのため、出場機会をより多くすることと、レフトのレギュラーが固定できていないというチーム事情から、内山壮真選手にレフトの練習をしてもらうことになりました。
持ち前の野球センスに加え、若さゆえに吸収力の早さを見せ、キャンプ・オープン戦と慣れないレフトの守備もそつなくこなしていました。
高津臣吾監督の考えの柔軟性と、内山壮真選手の適応力の高さが、このアイデアを実現できたのでしょうね。
その適応能力の高さから、ビッグプレーを連発
2023年シーズン、開幕一軍に抜擢された内山壮真選手は、当初の予定通り捕手と外野手の二刀流として試合に出場します。
さすがにシーズンに入ると春のキャンプ・オープン戦のようにはいかず、打率も1割台と苦しむこととなります。
それでも、チームが下位に低迷していることもあり、内山壮真選手の出場機会は増えていきます。
高津臣吾監督が目論んだ、より多く試合に出場して経験を積むという目的も果たされていますね。
7月2日、神宮球場で行われた広島東洋カープ戦では、相手打者である西山龍馬選手のレフトフェンス際の打球をダイビングキャッチし、チームのピンチを防ぐスーパープレイを見せます。
さらに7月17日、同じく神宮球場の読売ジャイアンツ戦では、第1打席で5号2点本塁打を放つと、逆転された後の4回裏、満塁の大チャンスで左中間スタンドに豪快に放り込むプロ初の満塁本塁打を放ちます。
この試合は結局3安打2本塁打6打点と打ちまくり、最終的に11-10となった派手な打撃戦を制しています。
急増の二刀流でもここまで高い適応能力を発揮するのは驚きですね。
特例2023での登録抹消で、2度にわたり一軍を離れることに
2023年のシーズンは絶好調に思えた内山壮真選手ですが、5月24日と8月17日の2度、登録抹消されました。
登録抹消の理由は、いずれも体調不良とのことです。
そのため、特例2023の対象ということとなりました。
特例2023とは、新型コロナウイルスの感染が疑われる際に、出場選手の柔軟な入れ替えを可能にする特例のことで、通常の10日間をへずに一軍復帰中濃となります。
ちなみに、内山壮真選手は2022年7月にもコロナウイルスに感染したとして、登録抹消されています。
感染症流行時期のプロ野球選手の体調管理の大変さを感じますね。
幸い、内山壮真選手はその後体調も速やかに回復し、一軍へ復帰しています。
内山壮真選手の登録抹消の真相とは?【まとめ】
その打力を活かすため、そして少しでも試合出場を増やすために捕手と外野手の二刀流で臨む2023年の内山壮真選手。
多くのライバルがいる中でのレギュラー争いはし烈を極めています。
それでも、ここぞというときのホームランやそのスーパープレイには、実力はもちろん、スター性を感じます。
将来のヤクルトスワローズを担う中心選手となることは間違いありません。
今は高津臣吾監督の方針のもと、少しでも経験を積む時期となります。
2023年シーズンでその実力の片鱗を見せてくれた内山壮真選手。
あとは、日々の体調管理を意識して、フルシーズン一軍でプレイして欲しいですね。
来シーズン以降、どこまで成長し、ヤクルトスワローズの顔として活躍してくれるか、本当に楽しみです。