3度のトリプルスリーを達成するなど、日本を代表する右のスラッガーであるヤクルトスワローズ山田哲人選手。
そのシュアーなバッティングに注目が集まりますが、山田哲人選手は華麗かつ堅実な守備でもチームを何度も救ってきました。
山田哲人選手の現在の主なポジションは二塁手です。
内野の要ともいえる二塁手は、中堅手と捕手とを結ぶセンターラインの役割を担います。
このセンターラインがしっかりしているチームは強いとよく言われています。
今回はヤクルトスワローズのキャプテン山田哲人選手のポジションや、その守備力について詳しく見ていきます。
山田哲人選手のポジションはどこ?
高校時代は遊撃手として、チームを甲子園に導き活躍
山田哲人選手が野球を始めたのが小学校2年生の時です。
当時のポジションは内・外野共にこなしていました。
大阪府の履正社高校に進学後は、1年生の夏の大会からベンチ入りし、2年生の夏の大会では二塁手としてレギュラーの座をつかみます。
その後は遊撃手としてチームを引っ張り、甲子園に出場しています。
比較的早い段階から内野のキーパーソンとして活躍していたのですね。
プロ入り後、徐々に打撃開眼。右のスラッガーとして注目を集める
2010年のドラフト会議で、希望球団だったヤクルトスワローズにドラフト1位で指名されます。
1年目は二軍で鍛えられますが、チームはクライマックスシリーズに進出。
そして中日ドラゴンズとのファイナルステージ第2戦、高卒1年目・シーズン未出場ながらも、1番遊撃手として先発出場を果たします。
山田哲人選手へのチームの大きな期待が感じられますね。
その後、主に遊撃手で出場機会を得ますが、遊撃手としての守備には難があり、また当時の主力選手だった田中浩康選手の怪我などにより、二塁手としての出場が増えてきました。
プロ野球選手としての実力を地道につけてきた山田哲人選手は、2014年、その実力が一気に開花し、日本人右打者のシーズン最多安打1913安打を記録。
本塁打も29本放つなど、中距離打者から長距離打者への変貌も遂げました。
これまで「守備の人」が多かった二塁手としては驚異的な打撃成績を残しました。
そして翌2015年から2年連続トリプルスリーを達成するなど、日本のプロ野球界の最強打者として君臨します。
この頃は、二塁手というよりは打者としての存在が目立つようになります。
地道に努力を重ね、二塁手として守備の評価も高まり続ける
山田哲人選手は守備に関して、入団当時はそれほど評価が高かったとは言えませんでした。
当初は多くの試合で遊撃手として出場しましたが、送球の不安定さなどが指摘されます。
その為、2013年途中からは二塁手としてポジションが固定されるようになりました。
打撃が開眼し始めたその頃から持ち前の野球センスを発揮し、二塁手としての守備力も急速に向上します。
2015年には、二塁手としてリーグ2位の守備率.989を記録します。
その守備力は、現在ではアメリカのメディアからも称賛されるまでになりました。
山田哲人選手がプロに入ってからいかに努力を重ねてきたか、よくわかりますね。
現在のプロ野球の二塁手は「花形」のポジションか
山田選手のポジションはほとんどが二塁手ですが、オリンピックやwbcのような日本代表として出場する際には、他の選手との兼ね合いで時折一塁手や三塁手として出場することもありました。
というのも、今の日本のプロ野球には、他にも二塁手として活躍する選手が多くいます。
横浜DeNAベイスターズの牧秀吾選手や、広島東洋カープの菊池涼介選手、楽天イーグルスの浅村栄斗選手、千葉ロッテマリーンズの中村奨吾選手などが主にあげられますね。
こう見ると、現在のプロ野球では二塁手は花形のポジションなのかもしれません。
ちなみに山田哲人選手は、ベストナインには2021年まで二塁手として6度選出されています。
しかし、これだけの守備力を誇りながら、ゴールデングラブ賞には一度も選出されていません。
同じ二塁手に、守備の名手と言われる広島東洋カープの菊池涼介選手がいるためです。
菊池涼介選手は2022年まで10年連続でゴールデングラブ賞を受賞しています。
山田哲人選手と比較しても、その守備力は数字的にはわずかな差ではありますが、守備の達人としてのインパクトは菊地亮介選手にはまだ及ばないのでしょう。
あらゆる打撃タイトルを総なめにしてきた山田哲人選手も、守備を評価されるゴールデングラブ賞への思いは強いと言われています。
いつの日か、二塁手としても日本プロ野球の頂点に立ってほしいですね。
田哲人選手のポジションはどこ?【まとめ】
トリプルスリーを3度達成するなど、日本プロ野球一の右のスラッガーとして活躍する、ヤクルトスワローズ山田哲人選手。
そのポジションである二塁手としても、実力が高いことがよくわかります。
2021年・2022年と2年連続セリーグ制覇した時のヤクルトスワローズは、中堅手に塩見泰隆選手・二塁手に山田哲人選手・捕手に中村悠平選手と、強固なセンターラインを形成していました。
強いはずですね。
これからも打撃だけではなく、内野手の要・二塁手としての山田哲人選手のアグレッシブな活躍を期待したいと思います。