ピッチャーは自分自身の肉体を武器にプレーするため、身体の様々な部分に負担がかかります。
その中で、剛速球や繊細なコントロールに大切な指、特に爪のケアがとても大切です。
投手は指先の感覚が大事とよく言われており、試合中に爪が割れると、それ以上投球自体できなくなることもあります。
球に爪が引っかかって欠けるケースもあれば、圧力がかかりすぎて真ん中から割れてしまうケースもあるようで、思っている以上に爪への負担は大きいものです。
ピッチャーは爪が割れることを防ぐため、爪にマニキュアを施して爪を保護し、試合に臨むことがあります。
今回は、ピッチャーが爪が割れることを防ぐために塗るマニキュアについて、色々と調べてみました。
ピッチャーの投球のたびに、爪には繰り返し強い圧力がかかっている
ピッチャーの投球は、特に指、そして爪にとって大きな負担がかかります。
ピッチャーの一連の投球動作では、指先でボールをしっかりとつかみ、そして強い力でリリースします。
例えば、直球を投げる際には、人差し指と中指に特に負担が発生します。
その際に、瞬間的に指先に強い圧力がかかります。
爪は、投球を行う中で繰り返されるその圧力をまとも受け、これを繰り返すことで爪の損傷や亀裂が生じます。
爪には横向きに亀裂が入ることが多いようです。
爪が割れることで指先の感覚に狂いが生じ、それが投球フォームの違和感や心理的な不安などにつながります。
ピッチャーは繊細だとよく言われていますが、その指先に至るまで神経を張り巡らせる必要があり、大変な仕事ですね。
このように、爪のトラブルは投球にも悪影響を与えるため、ピッチャーは常に適切なケアと予防をする必要があります。
あの大谷翔平選手さえも、爪が割れたことで不調に陥った!
2023年5月10日、ロサンゼルスエンジェルスの大谷翔平選手が、5回に右手中指の爪を割り、その後3失点を献上しました。
大谷翔平選手ほどの剛速球であれば、爪への負担もそれ相当のものなのでしょうね。
大谷翔平選手の爪割れの原因は、球の回転数の多さと考えられています。
ピッチャーは、速い腕の振りや筋力アップによって、球に一層の力を伝え、高い回転数をはじき出します。
球の回転数を上げることは打者を打ち取る大きな武器となりますが、その分、指先への負担はより強くなります。
大谷翔平選手はその後の登板でも爪の状態が思わしくなく、何度か試合中に爪割れを繰り返しています。
そのため、ピッチング自体の調子も上がらず、歯がゆい思いをされていました。
野球の常識を覆す活躍を見せ続ける大谷翔平選手でさえもその調子を崩すほど、爪というのはピッチャーにとってはとても繊細で大事な部分だということがよくわかります。
ピッチャーの大切な爪を保護する野球専用のマニキュアが広がりを見せている
このように、ピッチャーにとっては爪には細心の注意を払う必要があります。
そのため、ピッチャーは試合の時には、爪割れを防ぐため専用のマニキュアを塗ることがあります。
マニキュアを塗ることで爪を補強し、投球時の強い負担から保護する効果があります。
マニキュアは、通常は透明で無色、または薄い色調のものが使われます。
今では数多くの野球専用のマニキュアがスポーツ用品店やネットなどで販売されていて、プロ野球選手だけではなく、高校生や少年野球に至るまで、マニキュアの使用が広がっているようです。
また、爪の保護には、ある程度の柔軟性も必要です。
爪に柔軟性があると、爪自体が割れにくくなります。
野球専用のマニキュアはそのような保護性や柔軟性を加味し、プロ野球選手のようなアスリートに適したものとなっているようですね。
ピッチャーの爪のマニキュアを塗る理由とは?【まとめ】
昔からプロ野球選手、特にピッチャーは身体の徹底的なケアが日常生活に至るまで求められてきました。
赤ちゃんを抱かない・包丁を持たない・利き腕を下にして寝ない・爪切りを使わないなど、その効果はともかくとして、身体を守るための様々なエピソードがありました。
稀代の大投手・金田正一選手も、乱闘騒ぎの際は必ず利き手にタオルを巻いてから参戦したというエピソードがあります。
そのくらい、ピッチャーにとっては、手は大切な商売道具です。
ピッチャーの華麗な投球を支える身体の部分、その中でも重要となる爪は、筋肉と違ってトレーニングで鍛えることはできません。
そのため、日頃から細心の注意と、適切で継続的なケアが必要です。
その方法として、今では多くのピッチャーがアスリート用に開発されたマニキュアを使用しています。
少しでもピッチャーの身体が守られるために、今後も様々な方法や商品の開発がなされることでしょうね。
ピッチャーの爪にきらりと光るマニキュア、ぜひ注目してみましょう。